ガラス越しの孫をそーっと覗き込む、黒い瞳が愛らしい、
まだ見えないなんて信じられないほどパッチリで透きとおってる、
こりゃあ美人になるぞ、、
その我が子を抱きかかえ微笑み、ぎこちなくミルクを与える娘の表情は、これまた夢のようで、たまらない、

もう少し余裕がでてから、なんて思ってるうちに、こんなになっちゃって、
もう、完全に時点が違う世界にいるんだな、、
おめでとう、そして最終形のトム爺にしてくれて、ありがとう、、

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釈迦の手の平とも言える天国はジャングルだ、地面に膝まづき、丁寧に雑草だけ狙って刈り進む、
救い出したのは、ニドナリ、ビタミン菜、トマト、きゅうり、
遠くに、時無しダイコンも虫に食われながら痩せ、生きている、
若葉の時期の太陽は唯一のご馳走なのに、作業を先伸ばした結果だ、自然に今度は無い、、

てなわけで、菫の回りは家族が臨戦態勢だ、
あれやこれやと夕飯の仕度をする女房、次のミルクの時間と量を計算する娘、旦那は説明書を見ながら哺乳瓶の滅菌器具と格闘だ、
俺はベビーベット前に膝まづき、孫を見下ろし、遠い昔の娘を重ね合わせてる、
時おり、ビクンと上げた両手を震わし、またゆっくり下ろす仕草に口がゆるむ、
このままずっと眺め続けて眠ってしまいたい、、

「牧歌的な喜び」が菫の花言葉だ、俺はこの孫に何をしてあげられるだろう、、なんて、
とにかく、目が見えるようになってきた時が勝負だ、怖がらせないように、気に入られることだけを念じる俺がいる、、。