山から帰った夕飯の時、必ず女房は「ノラ来た?」 と聞いてくる、
「色々話しかけるとショボショボ細目になって瞬きするんだ」、 何でお前はニャーと泣かないんだ、雨の日は何処で寝て、どんな恐ろしい目に遭うんだとか聞くと、「よけい目をパチパチさせるんだよ」、へーぇと微笑む女房、
今日は仲間だろう三毛猫がノラの後ろからソロソロついて来た、こいつは俺をを見るや否や一目散に逃げるようになり可愛くない、何時だったか小屋の鍵を開ける前、中でカタコト音がする、、ドキドキしながら勢いよく開けたら奴が低い姿勢でこっちを見てる、コラッ!右に飛び上がり窓のほんの小さく割れたガラス穴からスルッと忍者みたいに抜けてった、ヒゲが通れば通れるは本当だった、泥棒猫とはよく言ったもんだが、腹が減れば小屋の中のキャットフードを嗅ぎつけられる、、無惨に引き裂かれた袋から飛び散った粒を缶に拾い、寝床のへりにされた乾いた糞を片付けた、もちろん小屋の隙間は髭の幅より小さくなった、、
台風19号も何のその、無敵の小屋は無傷だ、気を良くした俺は火釜の灰受けをステンレス蓋を改造して作り上げた、性能が良く満足この上ない、、
家の燃えるゴミをガンガン燃やし、その灰をかき集めることなく一回で捨てられる、袋からゴミを掴んで火の中に入れるのだが、時々生ゴミの塊が混じってる、何だよと思ってもグッとこらえナイフで汁が溜まったビニールを切り別にする、まぁ急いでる時もあるさ、、
二次燃焼理論を実証する、トタン製の短い煙突の下に高さ2センチ程のシュウマイの醤油入れを4ヶ所かますと隙間から空気が吸い込まれ炎が一段とでかくなる、素晴らしい、、生ゴミもビニール袋もプラスチックもこの山で灰と二酸化炭素と水になる、
潰したアルミ缶を買い取る屑屋を探そう、魚を釣る釣竿は何がいいだろう、息切れの発電機をいつ直そうか、暖炉脇の小屋の屋根をトタンにしよう、あれやこれや考えてたら今年も終わり、、予定より1年早く出てきてくれた椎茸がシットリ柔らかい、、。