「健康マニアは早死にする」って本があったっけ、、

健康に悪いとか良いとか、そればっかり考えて、本当は嫌がってる自分に
押し付けるのは愚かだと言うことらしい、

自分も、少しそのきらいがあるから気を付けなきゃ、なんて思いながら50代最後の健康診断で、
一年ぶりに灼熱の東神奈川駅に降り立った、、

方向音痴のわりには案内板を一回見ただけで病院の玄関が見えたときは、
「おーっ」と声がでて顔がほころんだ、、

そして、こんなことで一日が幸せに過ごせる気がする俺は、まったくエコだ、、
受付嬢の説明とその場所々がピタッと的中して動きに無駄がない、

ところが、やっぱり鬼門は採血だった、 痛点に針を刺されるのは覚悟の上だが、
なんのこれしきの気持ちが、よけい神経質にさせていた、、

差し出した左手は台に、顔だけ捻って右下に背けた、、

「はい、少しチクッとしますよー」って、針がにゅーっと入って来るのがわかる痛さに
左目をギュッとしかめたら
「あっ、少し痛かったですね」だ、、

そんなことより、瞬間、その言葉に、ニヤッとしたなと感じ、ムッとした、、拒めない覚悟で居るのに、、

どうやら線の細い俺の、歯車が少しズレたようだ、、

次の聴覚検査室のドアを開けたら先客がいて、検査の先生の大きく広げた手のひらに拒まれた!、
「あっ」と謝らずドアを閉めた行為はいけません、

「次は入って二つ目の・・」と聞いたはずが「次は出て二つ目の・・」だった、
間違えたのは俺じゃないと口をギュッとつぐんだ顔は、きっと廊下に立たされる前の小学生のようだろう、、

「和田さん、こちらですよ」!ガチャッとドアを大きく開けられ凄くバツが悪かった、、


そんなこんなで最後の胃のレントゲンも無事に終わり、締めは先生の問診と検査の総評だ、、

じつは去年と同じ先生で、柔らかく、それでいて信頼感が伝わってくるような、自分が成りたい理想の先生から
goodの結果を頂戴した時は、目が自然と大きく開いて、感謝の言葉を繰り返した、、、

さあ、帰るとしよう、、

「横浜の水、ちょうだい」、、
俺は覚えてる売店のおばちゃんに、冷たいペットボトルを笑顔と一緒に受け取った・・・。