手力整体塾を卒業する前ぐらいから、ものすごい早さで自分が若返っているように感じていた、もちろんマインド部分だけだが、こうしている間にも、幼児期に向かって真っさかさまに転げ落ちて行くようである、
その反動だろうか、二つの奇妙な心の葛藤に悩んでいた、それはまさに聞き訳の無い、だだっ子のようだ、
例えば、挨拶がきちんと交わされ無いと言う理由だけで、相手に対して異常に怒りを覚えたり、自分のことを卑下しているのではないかと邪推してしまうものだから、相手の言動が雑で乱暴のように感じ、受け取ってしまう、

そんなことは忘れてしまおうと、すればするほど頭から離れないのである、
どうしたものか、もうこんなに白髪が目立っているというのに・・・・

先月、塾の先輩に正直にうち開け、励まされ、元気になったばかりなのに、一人になったら再燃したようである、
疑心暗鬼とでも言うのか、さしずめ空蝉の術を自分にかけてしまったのかもしれない、

この術を取り払うべく正味4日間、山に没頭し楽しんだ、おかげさまで背中と腰が重苦しく痛む、かわいそうな体が出来上がった、でも、その痛みは心地いい、

伊豆の青い空ボチボチやろうなんて思わなかった、ある程度自分が納得するイメージができるまで、がむしゃらにやった、
畑の9割近く、草を刈り、カラスエンドウの代わりに、ヘアリーベッチの種を蒔いた、来年の4月頃は地面が緑一色で、紫の小さな花がちらほら見える情景が楽しみだ・・・、

甘夏の木を6本切り倒し、ばかでかく伸びたニッキの木、銀杏の木、檜の枝を切り摘め、いままで陰っていた場所に沢山の光が射し込むようにと力を込めているうちに、自分の陰湿な部分が少しずつ明るくなってくるようで、すごく嬉しくなった、

もちろんメインの海の景色を遮る杉の頭も切り摘めた、だいぶ前になるが、檜の枝払いで12mくらいの高さなんか、なんなく登れたが、今回は8mくらいで恐怖心に負けてしまった、やっぱり、体は正直だ、素直にならないと駄目だと悟った、

伊豆の青い空それで、この景色だ!気持ちいい!この眺め!まずは、大満足である、遠くに大島が見えるぞ、
よくある映画のシーンみたいに 「 わーー 」と叫びたくなったけど、恥ずかしくて出来なかった・・・

この場所で気の合った大事な仲間とバーベキューをやろう、きっと旨いだろうなぁ、みんな喜んでくれるだろうなぁ、
それを見ている俺はもっと嬉しくなるだろうなーがグルグル頭の中で回った・・・ 

・・・突然ですが、師匠、感謝しています!


あ、いけねえ、時間だ、今日はヨリちゃんと生協にドライブに行くんだっけ・・

片づけが終わり、小屋の扉を閉めたら、
入り口の脇に掛けてあった塾の先輩の忘れもの、二本の雨傘を見つけた、
二人の顔と姿を思い出しながら、もう一度扉を開けて中に仕舞った


雨に濡れるといけないから・・・・。