熱中症になったら元も子もない、、日陰の枯れ草に、どっかと腰を下ろし、氷水をガブ飲みしながら造りかけの畝を睨んだ、、
想像以上に辛い作業に焦りと弱音が出るなんて俺にしては珍しい、、冬だったらこのくらい、一気にできる広さなのに、
地面の勾配と地中の根っこの密集を理由に作業が進まない原因は、暑さじゃなく若い昔を思う、乱暴な心だろうなぁ、、
種を蒔く時期は絶対で、ポット苗じゃあ意味がない、それに、この畝はこの先も使い続ける楽しみの素だから尚更しっかり造りたい、、
疲れた身体が功を奏して、無心に振り下ろす鍬の刃先がザクッザクッと根っこを切るたび気持ちが落ち着き、
汗のわりには疲労感も無く作業は完了した、帰り支度を終え、もう一度戻って畝を眺めたら、思わず歳をとったなと苦笑いがでた、、
次の日、、山に持ってく飯盒の中の3合の研ぎ米は、冷めても食べたいと言う女房のリクエストだ、あれだけ美味いの連発だったから無理もない、、
さあ、今日も親父の古い麦わら帽子にサングラス姿は昨日と負けないくらいの天気にお似合いだ、
道具をかついで二カ所目の畝造りにいざゆかん、、ところが、どうだ、昨日の畝の半分が荒らされ、掘られてるのが見えた、猪だ!
1本、スポッと小指ほどの丸穴跡は奴の牙だろう、、
悔しさより、これからやることが徒労に終わりはしないかの不安が込み上げてきた、、
でも、しょうがない、共存の道を選んだ俺だ、やるだけやって、どうしても我慢できなかったら 防護柵を作ればいいだけだ、、
あれっ、いつのまに頼もしくなっちゃって、、赤いちゃんちゃんこまで後72日・・・。