4月は、ほとんど毎日天国三昧だった、それは河川パトロールの契約が遅れたおかげだ、女房の作る笑顔をよそに、至福の時を過ごす俺は、いつしか経済社会に戻るのが億劫になっていた、、
ところが、とうとう来た、
軍手を外して開いた携帯から、相模川に専属で勤務できるか問われた、瞬間、
女房の満面の笑顔が浮かんで二つ返事でOKしたのだ、
そして残り少ない日数を指折り数えたその日は、オレンジ色の不思議なお月さんに
お礼を言って家路についた、、
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やっぱり相模川は素晴らしい、、いい眺めだ、ちっとも変わらない、
茅ヶ崎、平太夫新田の憩いの風景、馬入お花畑の豪華なポピー、
みんな5月の相模川の代表選手だ、
こればかりじゃない、嬉しかったのは常連との再会だ、
堤防の向こうから、サイズのでかい白いズックで自転車をこいで来る爺さんは、
間違いなく、あの懐かしい人だ、、
「久し振りーっ、俺、戻ってきたんです!」 勢いよくスタンドを立てた、
「長いこと見えなかったが、少し痩せなすったかね?」
と、俺を見上げた、
俺はこの爺さんが大好きだったから、すぐグッと来たからたまらない、
身ぶり手ぶりで、洗いざらい喋ってる間、鹿の眼みたいにパチパチさせて聞いてくれた、
そして、お互い恵比寿の笑顔になって別れたが、
つくづく人の気持ちは実にありがたいなーと唇を噛みしめた、、。