電車のドアが開き、人が乗ってきた、長靴が見え、見上げたら白髪の70くらいのおじいさん、反射的に・・

「 座りますか?」 バックをつかみ、くの字姿勢で聞いた、

「・・・・・いや・・」 座りたい意志が無いようだ・・

「 どうぞ 」

「 あ、そうですか、すいません 」

体が代わって、立った自分に,もう一度ちょこっと頭をさげた、

外は雨、走って来たんだろう、おでこの白髪の根元に汗が見えた、

私も軽く挨拶をしてから次で降りるつもりはないが、道を開けてもらいドアの前まで行った・・・

「座ってもらってよかったなー」と思いながらあの時のことをまた思い出した。


車内の席は全部うまっていたが立っている人は少なかったように記憶している、

私の左側、別の長いベンチシートのドアよりの一番奥に座っていた小学校四,五年の男の子が

自分の斜め前に立って本を読んでいる、まあ50才くらいのおじさんに、席を譲ろうと・・

「座ってください」 ・・・・静かな車内だったのでこっちまでよく聞こえた、

サッと席を立って、ドアのところへ移動した。

当然、その親父が座ると思って見ていたら、なんと、しらんぷり!、体も止まったままだ!

えっ!

男の子がその親父と空いた席をチラチラ見ているように見えた、

その空いた席の対面側のカップルもケゲンそうに互いに顔を見合わせていた、

一時、いやな雰囲気がその辺に漂った・・・・

ほんの数秒だろう、反対側のドアを行ったり来たりする、あどけない仕草に、

もう俺はたまらなくなり、席を立った!

ツカツカとその男の斜め前に行き、手をだしながら、その空いた席に滑るように座った、

「 ありがとおね!」 ニコッとしながら男の子の目を見ながら、はっきりと告げた、

男の子は表情を変えずに、ちょっとハニカムように軽く斜めに頭を下げた、

対面のカップルも「それでいい」の微笑みの表情である、

俺の心持ちもスッとしたと思う気や、おさまらない無言の感情が、「この恥知らず!」とその親父を下から睨

みつけた、 まあ本を読んでいる本人は知るよしもない・・・・

後はあまり覚えてないが、俺の横の席が空いても俺がいるあいだ座らなかった・・・・





今日仕事帰りの電車に乗ったとたん、ジーパンを骨盤の下までずらした若いサンダル履きの男の足が通路の

真ん中まで出ていたので、持っていたバックで蹴飛ばしてやった!

すーーっとした!・・・・・