その80(2人の約束)


池の横の草むらで用を足して口笛

しばらく遊んでから公園へ帰ってきた。


ちょうど、もじゃが向こう側の

入口から公園へ入ってきた。


もじゃがオレに軽く手をあげて

もじゃのベンチへ歩いて行く🪑🪑🪑

オレも走ってついて行く。


ベンチに座るともじゃが

肩からぶら下げたカバンから何か出した。

今日も荷物は1っこだけ。


オレはまたオヤツが出てくると思って

もじゃの手に握られたもんに

顔を寄せたらもじゃがサッと

手を避ける……「❓」


「トムこれは食いもんとちゃうで…

 お手々出してみ。

 怪我したとこ、見してみ」


と反対の手を出す。

オレは猫やけど、ちょびっと赤面した‥

うひょ💕ちびっと恥ずかしなった‥

てへへ…


もじゃが持ってたのは

薬っちゅうやつやった。💊


「あれぇ?

 トム、手ぇ治ってるで!

 傷塞がってるし‥

 結構な怪我やったのに。

 すごい回復力やなぁ…」


オレの左手を見てもじゃが言う。


はっ❗️

「そうそう もじゃ!あのなぁ〜 …」

昨日、もじゃが帰った後

桜の木の根っこで眠ってた時の話をした。


もじゃは眼をキラッキラッさせてる。

そして話し終わったオレに

今度こそおねがいあのオヤツくれた💕

「喉乾いたやろ」って。


もじゃはほんまに優しいなぁキューン

ペロペロしてるオレを

優しい顔で見守ってくれる。

これめっちゃ上手いやつ🎶


ペロペロ終わったオレは

顔を洗いながらもじゃの話を聞く。


「トム すごいなぁ〜

 公園の守り神さんに

 声掛けて貰えて、怪我も

 治って…僕もその桜の木の

 根っこに寝てみようかなぁ…

 ええ〜なぁ。僕にもできるかなぁ?

 そやそや!満月までまだちょっと

 日あるから昼に1回来てみるわ。

 ほんで、お月さんの話聞いて貰いたいな

 それでうまくいったら、満月の日は

 桜の神さんの根っこで2人で惚けて

 みようよ。🌳

 守ってくださいってお願いすんねん!

 どう思う?トム?」


 「オレ!さんせい!

 そーしょー やってみよー

 この頃、オレ公園におる時は

 桜の木の根っこにいてるから

 もじゃ来た時おらんかったら待っててよ。

 もじゃ忙しいから、もじゃのええ時にな!」


ってオレが言うたら、

もじゃがオレの頭をガッツリ掴んで

笑いながら‥

「トム、オレの名前忘れた?

 僕はじゅんやっていうねんで。

 じゅんやでもじゅんでもいいから

 もじゃはやめてよ〜🥸

 この頭は天パーで勝手にクルクルやねん

 わかった?天パーの意味?」


もじゃ‥ぁじゅんやは心得てる。(笑)

オレが人間語難しい事知らんって事…


「わかったじゅんや!約束やで!」


「トムホンマに頭ええなぁ。」


もじゃ‥じゅんやは、来た時と

おんなじ様に片手を上げて帰って行った。

オレは1人ベンチに座ってじゅんやを

見送った…


公園はすっかり暗くなっていて

上から降ってくる桜の花びらが

チラリホラリと白く光っていた…