その76 (ももたろ②)


なんやかんやありながらも、

ももたろはすくすく育った。🐕🐕‍🦺🐩

鬼瓦権蔵お父さんの気分により

外に繋がれたり、お家犬になったり…

色々あったケド…


お父さんの酔っぱらい帰宅時には

ちゃんと機嫌をとることも出来ていた。

お父さんが眠りにつくまで抱きしめられて

「おい!ももよ〜◯△□&¥#%……」ぐぅぐぅ

眠ってしまうまでジッと

我慢する良い子だった…


後々この役割は

受け継がれていくのだけれど

初代、鬼瓦権蔵お父さん

寝かしつけ部隊だったのである。


時折、眠ったと思って、そろりそろりと

抜け出すと、尻尾を掴まれ、ギューっと

抱きしめられる刑に遭うのだけれど…

このももたろはとても頭がよかったのだ。


鬼瓦権蔵お父さんの心を掴む事は

この家で暮らすことの安泰だと理解していた。

この子は天才犬だった🐶


ももたろはおばちゃんの事が

大好きで大好きで💕

毎日、おばちゃんが学校から

帰ってくるのが待ち遠しかった。


おばちゃんは帰ってくると、まず

散歩に連れ出してくれるクラッカー


小さい時はおばちゃんのポケットに

入ってどこへでも行く。

も少し大きくなってきたら

自転車の籠の中が居場所になった。🚴‍♂️


大人になったら、

おばちゃんといっしょに

歩く、走る、泳ぐ…

全て同じようにした。


おばちゃんがコーコーセーに

なったら、ハンドルを回すと🛵

ヴィ〜ンって動く自転車にも一緒に

乗って可能な限り、どこへでも

一緒に行った。そう、学校以外は…


ももたろは又、

とても度胸のある男子だった。


時折、旅に出た。

近くのとても大きな川を渡り

隣町、その隣町まで遊びに行った。

何が楽しかったのかわからないが

2、3日帰らない日もザラにあった。


ある時、ももたろが帰ってこなくなって

4日目の、日が暮れた頃、

心配になったコーコーセイのおばちゃんは

おばこちゃんと自転車に乗って

ももたろを探しに行った。

秋も深まり、日が暮れると空気が

冷んやりしている。


おばちゃんが5分も自転車を

こがない位にももたろは見つかった。


小さな公園からおばちゃん達の気配を

感じてヒョコヒョコ出てきたのだ。


「ももたろ!帰っておいで!」


おばちゃんは言う。

後ろからやっと追いついたおばこちゃんが、


「そんな真っ黒の犬、ももたろちゃう!」


叫ぶように言う。🐕‍🦺🐕‍🦺🐕‍🦺

確かに、その犬は耳の先っぽから

尻尾の先っぽまで真っ黒だった…


おばちゃんは言った。


「これ、ももたろやで!

  なっ!もも❣️」


     「わんっ❣️」


おばこちゃんは頭をかしげながら笑い泣き

先を行くおばちゃんとももたろを見てた。


そして思っていた。

<あの子頭おかしなったんちゃうか?>


帰宅して、風呂に入れられた♨️

ももたろをみて馬鹿笑いをしたのは

言うまでもなく、おばこちゃんであった…



          <ももたろのお話はまた今度>