その15  (おばちゃん②)


 オレはトム。

 

 まぁるい大きなお月さんを見ながらウトウト‥

寝てるんか、起きてるんか、ようわからんし

今が、ほんまのことなんか、

夢の中の出来事なんか‥

わからんくなった。


ホンマに、お月さんがしゃべった。


 「ほっほ〜ん!」


 最初に聞こえたんは、この大きなあくびやった。

オレはびっくりして、

眼と口を大きく開けたまま固まっていた。


 ホンマにまぬけな顔で。

まぬけって知らんけど、

オレのこの時の顔は、

なんちゅーか、

ほんまに間の抜けたちゅう顔やった。

たぶん‥‥


「おい、トムよぉ。」


 お月さんが喋った。


「お前は賢い。

ええ子やのう。

お前の好きなおばちゃんは、ちゃーんと

お前が賢いこと知ってるでぇ〜


 お前がキャットマン嬢の後ついて走っている姿も

見てるでぇ〜。

 おばちゃん、泣いとったでぇ〜。


 立派な野良ねこになって、走るお前を見て

嬉しいけど、寂しい様な、失恋した様な気持ちで、お前のこと見とったんやでぇ〜  🐈‍⬛🐈‍⬛🐈‍⬛


 ふぉっふぉっふぉっ!


 オレ、ちょっとだけ、(内緒やけど‥)

ちびってしもた。

びっくりし過ぎて‥


 お月さん見上げて

「うおっ うおっ!」

って声にならん音出してた。

目ん玉、飛び出しそうや。。。


 固まってたオレの目の前を、何かが横切った。

八の字眉毛顔のはっちゃんやった。

(またコイツや!)


 オレの前で、オレのごはん食ってる。

変な顔してるオレを見て、不気味な顔で笑った。💧


 「ひひひ‥」


 あぁ‥‥

もう、あかん‥‥


 オレは、おしっこちびった‥‥大量に‥‥💦