犬のブリーダーについて、数年間迷いましたがやっぱり書きます。
ハイジと、その他大勢のワンちゃんのために。
ハイジは滋賀の「みさき牧場」というブリーダー出身です。
パピーの写真に一目惚れをして面会に行きました。
HPとは違って、そこに清潔感はなく、犬の臭いと鳴き声。
予約をしていた私たちはプレハブ小屋に通されました。
ハイジとほぼ同じ柄のメスが二匹。そのうちの一匹がハイジでした。
当時生後1カ月と11日。
すでに母親・兄弟とも離され、いつもは1匹で過ごす。
犬舎の見学は不可能。他のジャックの見学も不可能。
(犬舎といっても牛舎のようなところにゲージが山積みになっているのが見えた。)
ハイジの父・母は、プレバブの窓の外からスタッフが抱いて見せるだけ。
二匹ともジャックらしい活発さもなく、目はドロンと、爪は伸び放題。
母親は何歳ですか?と聞くと、「えーーーー2歳ぐらいです」
最短でいつ引き取りに来れますか?と聞くと、
来週でもいいですが、早すぎるので生体保証は付きません。
そうですか、
でもこんな環境で過ごしているならとむと一緒に過ごしたほうがよっぽどマシ。
ハイジに逢って、この子に決めていた私たちは即決で購入申し込みをしました。
生後1カ月と18日。1Kgにもなっていないハイジ。
私は愛情をたっぷり注ぎました。とむもとってもかわいがってくれました。
でも生まれてからすぐ親兄妹と離されたハイジは、どんなに愛情を注いでも遅くて。
私でさえ、急に触られると飛び起きて離れます。
自分の空間を持っていて、いつも気を遣っているハイジ。
周りを気にして疲れるから一人が好きなんだと思う。
ユキを迎えて、やっぱり環境は大切なんだと実感。
とむとユキはステキなブリーダーさんの元で生まれ、親きょうだいと一緒に過ごしていたので
触られても、ひっくり返されても、どこを触られても気にしない。
三つ子の魂百まで、まさに言葉通りです。
私たちの愛情をもっても、ハイジの生後1か月半に勝るものはないんだと痛感させられる。
こんなにいい子なのに、心の底にあるものは消せない。
「みさき牧場」
私は一生忘れません。
犬ではなく、スタッフだけが、不幸になればいいと、
スタッフだけが罰せられたらいいのにと、
スタッフだけが罪を背負う運命になったらいいと、
こんなことはブログで書くことではないのはわかってながら
ハイジを見ていたら思います。
もちろん、もともとハイジの写真を掲載していたブリーダーサイト
にも事情は話しましたが何一つ返事はありませんでした。
悔しいですが何一つ変わりません。
バカな大人のせいで、不幸な動物が増える。
そんな世の中が変わることを願います。
ハイジ、3歳の節目として。
この話は二度と書きません。