「恋路には偽りも誠もない
縁のあるのが誠なのだ」
至言だわ。
珍しく手に取った恋愛小説(?)に、
つと心を揺すられる言葉を見つけた。
「冥途の飛脚」近松門左衛門を読んだ。
特に江戸時代に、庶民の娯楽として盛った、
人形浄瑠璃の脚本。
情景までも言葉で説明していくものだけあって、
音にしたときの響きが調子良く、
無駄が削がれた文字の中にも、洒落が混じる。
小気味がいい、とはこういうこと。
「粋」って今では、とんとお目にかからないように思うけど、
こういう言葉達を、そう呼んだりするのかも知れないわね。