たくさんのお年寄りを前にして
少しずつしか対応できないけれど
自分だけでもあたたかい気持ちを持ち続けていれば
それは、悲嘆に暮れているたくさんのお年寄りの方々の
小さな小さな希望の光にはなれると
眠れぬ真夜中に
悶々と思いあぐねているうちに
ふっと気付いた。
私の背中越しに
たくさんのお年寄りの視線を感じる瞬間がある。
それは、
車いすで廊下に長時間座らされた方の
むき出しの脛に
ズボンを引き下ろしてあげる瞬間だったり
肌着と薄地のトレーナーだけで
座らされている方に上着をかけてあげる瞬間だったり。
静かでだだっぴろい空間に
たくさんの無言の目が集中する。
おせっかいと言われても
体調を崩される方が大変なのでと
指摘されたら
いつかそう言い訳をしようと心に決めている。
