こぶし もう自分の力で一歩も歩けない 座ることも 立つことも・・・・。 山の木のように同じ位置にいることしか出来ない。 寂しくて つらくて 悔しくて 悲しくて 怒りだけが 彼女のエネルギーのはけ口。 彼女の手となり 足となり続けることは許されず 振り下ろす彼女のこぶしを包むことしか出来ない。 もし この手が母の手だったら もし この奇声が母の声だったら・・・・。 ここで 立ち止まったら 涙がとまらなくなる。 私は首を振って前に進むしかない。