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山の駐車場が一杯になる前にと

夜明けの3時に家を出発しました。

出発して2,3分後

新聞配達のかたが車に近づいて来られました。


「すみません。次の角を曲がった道に人が倒れています。

 どうしたらいいでしょうか。

 足を止めてごめんなさい。」


二人無言。

「どうしよう。」

「行ってみたら?」

「えーっ、こわい。」

「お前、カイゴフクシシやろ!」

(ドラマみたいに、死んでたらどうしよう・・・。

一生脳裏に焼きつく。)








「行ってみるわ。」

私は、車から降り、そのかたの指差す方向に向かった。

角を曲がって

15メートル向こうの木の陰あたりに

黒い物体が2個ある。


引き返して

「悪いけどヘッドライトで照らしてくれる?」とお願いした。

「酔っ払いだったらからまれるかもしれん、いややなあ。」と

言いながら車を進め、向きを変えてその箇所を照らしてくれた。


「ねえ、ちょっと、一緒にいってくれない?」

「○×*?。*◎・・・・・。」

(なんていったかわからないがついて来そうにない。)

周りを見回すと誰もいない。



私は意を決して泥棒のように前進した。

人が九の字になって倒れていた。

近くに買い物袋が一つ。


ドラマのような形相だったらと思い

顔を見ないようにして

暗闇に目を凝らして

彼の肩をじっと見据えた。

彼の肩は、わずかにわずかに上下していた。

(呼吸している。生きてた。)

私は、午前3時ということを忘れて彼に呼びかけた。

「大丈夫ですか。今、救急車を呼びます。しっかりしてください。」と繰り返した。


周りの家々に一つまた一つ、明かりが点いた。


車に駆け寄り救急を頼んだ。


数分してにぎやかに向かってきた救急車めがけて

人が走っていく。

「どうしたんやろ?」

「人が倒れているんです。」

「わっ、ここかい。」

彼が飛び上がった。





そのあと、どうなったかわからないが

救急車の方にお任せして

二人は、山に向かいました。


それにしても

私は、守られていないそんな気がします。


メタボの王子様は、肩透かし!