「気ーつけて帰りよ。」 「帰るよ。また、明日な。」 「ん、帰るん? 気ーつけて帰りよ。」 今はいないご主人が、今でも仕事を終え帰って来ると いい続けている彼女。 自分の車椅子の動かし方も忘れてしまっている。 それでも、人を思いやる気持ちは変わらない。 「気ーつけて帰りよ。」 「気ーつけて帰りよ。」