終戦の日 | 毎日の眺めの中から

終戦の日



私の祖父母たちや 両親。 戦争の時代を生きてきた。


終戦の日 母は 隣組の手伝いをしに行っていたらしい。 その時 母は17歳。




天皇陛下のラジオを聞いても なんだかよくわからず 大人に聞いたら 日本が戦争に負けたんだ と教えられたという。



あ、そうなんだ くらいにしか思わなかったらしい。




まさか それからあんな辛い思いするなんてねぇ と、言う。



樺太のソ連侵攻だ。



豊原にいた母たち。




大きな家に住んでいたが、ソ連の将校が、住むようになり 一緒に暮らしたと言う。




とてもいい人たちだったから、良かったよ、軍から色んな食べ物もらったしね。

その中の一人が祖母に打ち明けた。 北海道は、我々のものになるから、帰らずにここにいろ と。




でもね、 と母



母さん、帰りたかったんだって。


小樽に帰りたい それだけだったと。



終戦から2年後 将校たちが 母たちが無事に北海道に渡れるように手を尽くしてくれたようで 家族で母たちは北海道に戻れた。




その時 祖母はもう、病魔に蝕まれていたのに。
小樽に戻ってから 食べるものも着るものも 何一つなかった。働いていた母と祖母

そして祖母は亡くなった。



母が言う




戦争なんてなんにもならない。 失うだけで 得るものなんかなんにもない!


これからも戦争になることだけは避けなきゃならない!




と。




私も 私の大切な孫が 戦争に駆り出されることなどないよう 願うばかりだ。




310万人の犠牲者を出したことを 決して忘れてはならない。