死ぬことの恐怖 | 毎日の眺めの中から

死ぬことの恐怖

数年前、長女が、高校一年の時、バスに乗り込むとき、足を滑らせて、転び、その瞬間、バスが一メートルくらい動いて、右足をタイヤにひかれてしまった。

幸い、足が横向きになっていたことと、シープという、靴底の固いブーツを履いていたから、足の中の骨を三ヶ所折っただけて済んだ

治るまでの約三週間、入院したのだが、姉が入院などという経験を初めてした三女が、10才で、夜泣きをしていた。

わけをきくと、 私は死ぬの? と言う。 お姉ちゃんたちも、お母さんたちもみんな死んじゃうの?
いなくなっちゃうの?と号泣していた。

死ぬのが怖いの?と聞くと、目を真っ赤にして、うん とうなずき、また泣き出した。

いつもそばにいてくれた姉がいなくなって、死んじゃったらどうしよう って、考えたら、怖くなって、悲しくなったのだろう。


いいことだ と思った。


そうだよ。いづれは、みんな死んじゃうよ?
じいちゃんも死んじゃったでしょ?

というと、さらに号泣。


でもね、だから、みんな毎日楽しく頑張りながら生きよう!って思えるんだよ。

楽しい思い出や、悲しい思い出、つらいことや感動すること、たくさんたくさんして、おばあちゃんになって、子供や、孫に囲まれたら、そしたら、天国から、みんなが迎えにきてくれるから、死んでも悲しくなくなるんだよ?


と話してるうちに泣き止んでくれた。

これが、長女が退院してくる前日まで続いたのだ。

だから、三女は、今、死にたい、とか、落ち込まない。

いつか必ず死ぬのだから、自ら死ぬ必要ないじゃん、と、覚めた顔で偉そうに言っている。


その通りだよ!
だから、悔いなく生きていこうね!!

たとえ、ボロボロな道でもさ(o^o^o)