久々にドキドキした。 | 42歳厄年で地方企業を退職して上京した男の末路ブログ

42歳厄年で地方企業を退職して上京した男の末路ブログ

42歳で故郷の新潟県を離れ、20年間働いて管理職と社畜という肩書を投げ捨てて東京に飛び出して、東京で無事に就職したまではよかったものの、新しい仕事に馴染めずに1.5ヶ月で退職。
今は失業手当をアテと貯金を食いつぶしながら生活を送ってる単なるニートです。

部屋の鍵を落としていることにウォーキングの帰り道で気付いた。

入ってるはずの右ポケットに部屋の鍵がない。

焦った。

部屋の前で大家さんと不動産屋に電話した。
大家さんにはつながらずに、不動産屋はつながった。
鍵屋さんが近所にあるから連絡先教えましょうか?ってことだったけど、落としてるポジションはだいたい見当がついてたから、もしなかったら改めて連絡すると言って一旦電話を切った。

また自宅からあの公園まで歩かなきゃいけないのか?と思うと同時に、もし隅田公園になかったらどうしよう。悪用されたらどうしよう。鍵屋さんにお願いした場合どのくらいの料金が発生するんだろう。
いろんなことが頭に浮かんできたけど、とりあえず30分かけて帰り道で購入したトリスハイボール4リットル入りのリュックを背負って、落としたと思われる公園の鉄棒付近に到着した。
あるわけないと思ってたけど、やっぱりいない。

とりあえず交番に行こう。
歩いてると案内所を発見。
存在は知ってたけど、交番で頭がいっぱいになってたから、完全に頭から抜けてた。
何かあるかもしれないから聞いてみよう。

中に入ると、中年男性がお店番をしていた。
入るのはもちろん初めてだったけど、聞いてみると親身になって話を聞いてくれた。
ここには届いてないけど、公園の管理事務所があるから、そこに言って聞いてみたら?ってことだったので、無い確率の方が高いよなー?と思いながらも4リットルを背負ってさらに管理事務所まで出向いた。

管理事務所は一軒家みたいな作りになっていた。
とりあえず入った。
玄関みたいになってたから、聞こえないと悪いからと少し大きめな声で、すみませーん!と言った。
言った後に、右側に小窓のカウンターになってることに気づいて、従業らしき人が何人かいた。
大きい声を出した自分が少し恥ずかしかったけど、恥ずかしがってる場合じゃないから、つかぬ事をお伺いしますがー、とより申し訳なさそうに鍵の落し物があったかを訪ねた。

従業員のおばさまが、さっき交番に届けました。と微笑みを浮かべながら話してくれた。
マジ?あったの?とは言わなかったけど、久しぶりに泣きそうな顔でお礼を言って交番に行った。
泣きそうな顔でお礼を言うという技は、1年以上前に店長としてた時に従業員にもお客様にもよく使ってた。

その後、交番に行って色々聞かれたりしたけど、無事に部屋の鍵をもらい受けた。
また泣きそうな顔でお礼を言った。
本日2回目。

管理事務所で鍵が見つけられたことを知るまではほんとに生きた気がしなかった。

たぶん感謝の気持ちは届かないと思うけど、僕の部屋の鍵に関係してくださった方々、本当にありがとうございました。

大家さんに電話がつながらなくて良かった。
4リットルを背負って公園に戻って良かった。
諦めなくてほんとに良かった。