リモートワークには、企業と従業員双方にとって様々なメリットがあります。まず、企業側のメリットを考えてみましょう。コスト削減となります。オフィス賃料や光熱費などの経費を削減できます。人材確保にもなります。場所の制約がなくなり、全国から優秀な人材を採用しやすくなります。
他に、離職率低下になります。ワークライフバランスが向上し、従業員の満足度が高まることで、離職率の低下につながります。また、生産性向上にもなります。通勤時間の削減や集中しやすい環境により、従業員の生産性が向上することが期待できます。それと、事業継続性確保に繋がります。災害や感染症などの緊急事態発生時でも、業務を継続しやすくなります。
従業員側のメリットを考えてみましょう。ワークライフバランス向上になります。通勤時間の削減や、家事や育児との両立がしやすくなることで、ワークライフバランスが向上します。ストレス軽減にもなります。通勤ラッシュや満員電車などのストレスが軽減されます。また、集中しやすい環境となります。オフィスよりも静かな環境で仕事ができるため、集中しやすい環境で仕事ができます。
他に、自由な働き方ができます。勤務時間や場所をある程度自由に設定できるため、自分のライフスタイルに合わせた働き方が可能になります。自己管理能力向上と言うことで、時間管理やタスク管理を自分で行う必要があるため、自己管理能力が向上します。
一方、メリットがあれば、リモートワークのデメリットもあります。リモートワークには、企業と従業員双方にとって、いくつかのデメリットもあります。例えば、企業側には、情報セキュリティリスクがあります。情報漏洩などの情報セキュリティリスクが高まります。
コミュニケーション不足が生じます。直接のコミュニケーションが減ることで、意思疎通の誤解が生じやすくなったり、チームワークが低下したりする可能性があります。労務管理の難しさも出てきます。従業員の勤務状況を把握しにくいため、労務管理が難しくなります。
それに、設備投資を考えないといけません。リモートワークに必要な設備やシステムを導入する必要があるため、初期投資がかかります。また、社内文化の醸成に関して、リモートワークでは、社内文化を醸成しにくくなります。
従業員側のデメリットは、孤独感が生じることがあります。周りに人がいない環境で仕事をするため、孤独感を感じやすくなります。また、オンオフの切り替えの問題が生じやすくなります。仕事とプライベートの区別がつきにくくなり、長時間労働になりやすいという問題が出てきます。
運動不足を抱えるようになります。運動不足になりやすく、健康面への影響が懸念されます。コミュニケーション不足も出て来て、直接のコミュニケーションが減ることで、孤立感を感じたり、情報共有が滞ったりする可能性が出て来たりします。
設備環境も問題になります。自宅に仕事に適した環境がない場合、仕事が捗らない可能性があります。このように、リモートワークには、メリットとデメリットの両方があります。導入を検討する際には、これらのメリットとデメリットを十分に理解した上で、自社の状況や従業員のニーズに合致する制度を設計することが必要です。