初詣は新しい一年の始まりを彩る大切な行事です。混雑や独特の光の条件下で、素敵な写真を残すためのポイントをまとめました。
カメラの技術的なコツだけでなく、参拝の場としてのマナーを意識すると、より気持ちよく「良い写真」が撮れるようになります。
1. 混雑を逆手に取った「構図」の工夫
初詣はどこも人混みが予想されます。背景に人が写り込むのを防ぐ、あるいは活かす工夫が重要です。
「ローアングル」で空を背景にする。カメラを少し低い位置に構え、見上げるように撮ると、背景が地面ではなく空になり、スッキリした印象になります。鳥居や本殿の迫力も増します。
「ポートレートモード」をフル活用する。スマホのポートレートモードを使えば、後ろにいる人たちを柔らかくぼかして、主役を際立たせることができます。
クローズアップを意識する。全体の景色だけでなく、結ばれたおみくじ、手水舎の水の波紋、お守りなど、「冬の空気感」が伝わる細部に寄ってみるのも趣があります。
2. 初詣ならではの「光」を味方につける
午前中の柔らかな光がいいです。朝の早い時間は光が横から入り、陰影が美しく出ます。清々しい空気感も写真に写り込みやすいです。
夜は屋台の灯りです。夜に参拝する場合、屋台の照明はとてもドラマチックな光源になります。あえてフラッシュは使わず、提灯や屋台の光を活かすと温かみのある写真になります。
逆光を恐れない。鳥居の向こうから太陽が昇っているようなシーンでは、あえて逆光で撮ると、神々しいシルエット写真が撮れます。
3. 撮影の「マナー」と「タイミング」
神社やお寺は神聖な場所ですので、以下の点に気を配るとスマートです。
お賽銭箱の前の拝殿での撮影は控える。神様にお祈りをする場所ですので、正面からの撮影は避け、参拝を済ませた後に少し離れた場所から撮るのがマナーです。
「三脚」は基本的にNGです。混雑する場所での三脚や自撮り棒の使用は、周りの人の迷惑になるだけでなく、禁止されている場所も多いので注意しましょう。
シャッター音への配慮を忘れない。静かな境内では、スマホのシャッター音が響くことがあります。可能であれば、マナーモードや静音シャッターの設定を確認しておくと安心です。
4. 事前の準備は重要
例えば。バッテリーの寒さ対策です。冬の寒さで、スマホやカメラのバッテリーは予想以上に早く消耗します。モバイルバッテリーをポケットの体温で温まる場所に入れておくと安心です。
また、レンズを拭くことも重要です。寒い外と暖かい室内を行き来するとレンズが曇ります。それと、指紋がついていると光が滲んでしまうので、撮影前に柔らかい布で一度拭くだけで、写真の透明感が劇的に変わります
以上のことを意識しておくだけでも、思い出となる素晴らしい写真が撮れるでしょう。