犬のがん治療 化学療法 | ペットのがん治療 犬の細胞免疫療法

犬のがん治療 化学療法

犬のがんの治療でも化学療法(抗がん剤)があります。
使用する抗がん剤は人のものと一緒です。
抗がん剤については皆さんご承知かもしれませんが、
抗がん剤に伴う副作用というのがmustであるという
ネガティブな認識が大部分かと思います。

しかしながら、犬のがん治療や猫のがん治療においても
外科的療法とともに、全身に動き回っているかもしれない
がん細胞を叩くためには重要な要素もあります。
また外科的な処置がまったく無い白血病などのがん治療
にも治療目的として利用されます。

どうしても化学療法で問題になることは
「もうやる手段が無いから抗がん剤を選択した治療」
これが一番厄介です。患者さん(飼い主様)を無視した
この方法が取られることは珍しくありません。

特に切除もできず、QOLが低下している体への抗がん剤の
投入はただの毒にしかなりません。
抗がん剤はがん細胞も叩きますが、元々の正常な細胞も
叩きます。
大きながん細胞を少し小さくして余命を伸ばすか、抗がん剤の
副作用から避けて短くはなるがより苦しみの無い生活を
求めるか・・・・・

人の場合であれば
「自分ががんで余名も短い。しかしながら抗がん剤で
少しでも余命を伸ばし、遣り残したことをやる」
という自覚とともに戦うことが可能(それでも想像を
絶する忍耐力が必要でしょうが)です。

しかしながらわんちゃんやネコちゃんは
「がん」
という自覚は当然ありません。
「少しでも長生きして遣り残したこと・・・」
も当然ありません。

こういった場合の選択は飼い主様と、それをサポートする
獣医師が舵を握っています。

医療は非常に進歩していて、副作用の少ない抗がん剤も
出てきています。獣医療も同じです。
色々な薬も沢山世の中に出てきます。

しかしながら

「この子にとって何ができるか」

これだけは絶対妥協してはならない部分です。