メトロマニラのパラニャーケに住む岩崎宏さん夫妻が、
マニラから京都にやって来たのは射殺事件の約18日前だった。
京都は阪急電鉄・河原町駅から徒歩10数分のところにある祇
園の花見小路通の石畳みをそぞろ歩きした。
この花見小路通はいろんな文豪にも愛された。
作家谷崎潤一郎は通りにあったお茶屋「吉初」の常連客だった。
夏目漱石も京都でくつろいだ作家だった。
作家水川隆夫は、漱石の京都の旅を、
作品「漱石の京都」でこう書いている。
「今回の京都への旅は、実は、
鏡子夫人が漱石の神経衰弱をやわらげるために
内密で青楓に依頼したものであった。
青楓からの招きを受け、漱石も心が動いて、
次の連載小説を書くまでの間、
京都で「呑気に遊びたい」と考えたのだった。
三回目の京都への旅から約五年半が過ぎていた。
二人は人力車に乗って、
中京区(当時は上京区)木屋町三条上ルにあった旅館北大嘉に着いた」
岩崎さん夫妻が歩いた花見小路通は、
舞妓さんがあでやかな着物姿で歩いている。
観光客も多く、甘味処や料亭などが並んでいる。
桜の季節は過ぎゆこうとしていたが、
夫婦で、日本情緒を楽しんだようだ。
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