4月から女優・沢尻エリカの8年ぶりのドラマ「ファーストクラス」(フジテレビ系)
が始まりましたが、ドラマの内容は女が女を格付けするというもの。
女たちは格付け地獄に陥り、泥沼の果てしなき戦いにはまっていきます。
フィリピンでは日本大使館が、日系旅行代理店の格付けを行なっている。
毎年7月末には、在フィリピン日本大使館がビザの指定代理店を公表するのだ。それも、Aランク、Bランク、指定なしがある。指定なしになったら、経営の危機だ。
昨日のまにら新聞のfacebookでは、
「岩崎さん射殺:高速道の監視カメラ映像で岩崎さん運転とみられる車を確認。
不審車は見つからず」
となっていました。結局、監視カメラもダメだったから、あとは迷宮入りってことでしょうか。仕事上のトラブルや怨恨の線はどうなったのでしょう。
マカティのドゥシタニホテル内に事務所のあるフレンドシップツアーの支店長だった岩崎宏さんは5月6日、仕事が終わって自宅に車で帰る途中に何者かによって射殺されました。
私は、6日前に「邦人射殺事件であぶり出された日本大使館と旅行代理店業界の闇」という記事を書いたのですが、お叱りや賛同などもろもろのコメントをいただきました。
お叱りとしては、射殺事件と査証(ビザ)申請代理機関とを絡めて書くな、関係ないんだからというものです。別々に書けと。
何が犯人の動機かは全くわかっていませんので、今回はタイトルから「射殺事件」をはずすなど、配慮はさせていただきました。
さて、在フィリピン日本大使館のホームページには、
代理申請機関一覧というのが公開されているんですが、
代理店7社の一覧表のうち、岩崎さんの会社フレンドリシップーツアーのところだけ、現在リンク不能になってます。事件後も、これまではリンクされていたのに、工事中なんでしょうか。
2007年7月30日から、
フィリピン人が日本へ行く際の査証(ビザ)申請については、
日本大使館が指定する代理申請機関を通じて行うようになり、
原則的に個人での申請はできなくなりました。
なので、指定機関に晴れて選ばれた日系旅行代理店は、
自社のウリにもなりました。
日本大使館の指定代理店だということで、
信用がぐーんと高まりますよね。
岩崎さんの会社フレンドリーシップツアーも、
「日本国査証代理申請機関として、フィリピン日本国大使館より承認され」
と、自社をピーアールしてました。
2004年のフィリピンパブの絶頂期には
15~16万人も来日していたフィリピン人も、
ダンサーやシンガーなどのタレントが来日が禁止になり、
2009年には6~7万人に半減しました。
2009年ということで例にとれば、代理申請機関に選ばれたのは8社。
6~7万人のフィリピン人客を
8社で山分けですから、
これは逆においしいかも、ですよね。
その指定旅行代理店8社は、大使館によって、
AランクとBランクに格付けされた。
Aランクの5社のみが
日本語、英語すべての代理申請を行うことができ、
Bランクの3社は、
日本語で作成された書類が提出書類に含まれている
(戸籍謄本、住民票、日本語で作成された招へい理由書等)
申請の代理申請を行うことができない。
2009年7月、
岩崎さんの会社フレンドリーシップツアーは「Aランク」に選ばれた
メトロマニラでも数少ない大使館の指定代理店となった。
その一方、2009年7月31日付けで、
日本大使館は「査証申請代理機関の更改について」という文書を公開。
基準を変えたから、以下の7社の指定は取り消すというのです。
これまでの指定代理店15社は8社になりましたとアナウンスしました。
(大使館が公表した一覧表では企業の実名が公表されましたが、
その後、指定代理機関に復活した社もあり、当ブログのほうで
アルファベットのA~Gに変えさせていただきました)
① A社
当館での申請受付 … 7月31日(金)まで
当館からの旅券(パスポート)返却 … 8月31日(月)まで
② B社
当館での申請受付 … 7月31日(金)まで
当館からの旅券(パスポート)返却 … 8月31日(月)まで
③ C社
当館での申請受付 … 8月14日(金)まで
当館からの旅券(パスポート)返却 … 8月31日(月)まで
④ D社
当館での申請受付 … 8月14日(金)まで
当館からの旅券(パスポート)返却 … 8月31日(月)まで
⑤ E社
当館での申請受付 … 8月14日(金)まで
当館からの旅券(パスポート)返却 … 8月31日(月)まで
⑥ F社
当館での申請受付 … 8月14日(金)まで
当館からの旅券(パスポート)返却 … 8月31日(月)まで
⑦ G社
当館での申請受付 … 8月14日(金)まで
当館からの旅券(パスポート)返却 … 8月31日(月)まで
上の7社は資格なしとなり、フィリピン人が日本へ行くための代理申請機関からはずされた。
このビザの申請料金は、そっくり代理店の売上となり、
大使館にはお金が上納されないそうです。
しかも、申請料金は各旅行代理店が勝手に決めているという。
「なぜ、日本大使館が一部の業者だけをもうけさせるのか」
「こういうことが許されるんでしょうか」
「大使館員が代理店にまる投げし、職務怠慢でしかない」
など、このシステムは当初から批判を浴びてきました。
このような代理申請機関をもうけると、大使館担当者に、
日系旅行代理店が頭が上がらなくなってしまう
という弊害も考えられます。
毎年、代理店の入れ替えが行われるので、
大使館に選んでいただかないと大変なことになるわけですから、
逆らえませんよね。
アジアでは、日本大使館がこのような査証代理申請制度を設けているのは、
中国とフィリピンくらい。
在タイの日本大使館も、在ベトナムの日本大使館も、原則本人が直接申請することになっています。ところが、在フィリピンの日本大使館は本人の直接申請を受けつけない
こうした在フィリピン日本大使館のあり方も、
フィリピンでの日系代理店業界の微妙な歪みを生んでいると思います。
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が始まりましたが、ドラマの内容は女が女を格付けするというもの。
女たちは格付け地獄に陥り、泥沼の果てしなき戦いにはまっていきます。
フィリピンでは日本大使館が、日系旅行代理店の格付けを行なっている。
毎年7月末には、在フィリピン日本大使館がビザの指定代理店を公表するのだ。それも、Aランク、Bランク、指定なしがある。指定なしになったら、経営の危機だ。
昨日のまにら新聞のfacebookでは、
「岩崎さん射殺:高速道の監視カメラ映像で岩崎さん運転とみられる車を確認。
不審車は見つからず」
となっていました。結局、監視カメラもダメだったから、あとは迷宮入りってことでしょうか。仕事上のトラブルや怨恨の線はどうなったのでしょう。
マカティのドゥシタニホテル内に事務所のあるフレンドシップツアーの支店長だった岩崎宏さんは5月6日、仕事が終わって自宅に車で帰る途中に何者かによって射殺されました。
私は、6日前に「邦人射殺事件であぶり出された日本大使館と旅行代理店業界の闇」という記事を書いたのですが、お叱りや賛同などもろもろのコメントをいただきました。
お叱りとしては、射殺事件と査証(ビザ)申請代理機関とを絡めて書くな、関係ないんだからというものです。別々に書けと。
何が犯人の動機かは全くわかっていませんので、今回はタイトルから「射殺事件」をはずすなど、配慮はさせていただきました。
さて、在フィリピン日本大使館のホームページには、
代理申請機関一覧というのが公開されているんですが、
代理店7社の一覧表のうち、岩崎さんの会社フレンドリシップーツアーのところだけ、現在リンク不能になってます。事件後も、これまではリンクされていたのに、工事中なんでしょうか。
2007年7月30日から、
フィリピン人が日本へ行く際の査証(ビザ)申請については、
日本大使館が指定する代理申請機関を通じて行うようになり、
原則的に個人での申請はできなくなりました。
なので、指定機関に晴れて選ばれた日系旅行代理店は、
自社のウリにもなりました。
日本大使館の指定代理店だということで、
信用がぐーんと高まりますよね。
岩崎さんの会社フレンドリーシップツアーも、
「日本国査証代理申請機関として、フィリピン日本国大使館より承認され」
と、自社をピーアールしてました。
2004年のフィリピンパブの絶頂期には
15~16万人も来日していたフィリピン人も、
ダンサーやシンガーなどのタレントが来日が禁止になり、
2009年には6~7万人に半減しました。
2009年ということで例にとれば、代理申請機関に選ばれたのは8社。
6~7万人のフィリピン人客を
8社で山分けですから、
これは逆においしいかも、ですよね。
その指定旅行代理店8社は、大使館によって、
AランクとBランクに格付けされた。
Aランクの5社のみが
日本語、英語すべての代理申請を行うことができ、
Bランクの3社は、
日本語で作成された書類が提出書類に含まれている
(戸籍謄本、住民票、日本語で作成された招へい理由書等)
申請の代理申請を行うことができない。
2009年7月、
岩崎さんの会社フレンドリーシップツアーは「Aランク」に選ばれた
メトロマニラでも数少ない大使館の指定代理店となった。
その一方、2009年7月31日付けで、
日本大使館は「査証申請代理機関の更改について」という文書を公開。
基準を変えたから、以下の7社の指定は取り消すというのです。
これまでの指定代理店15社は8社になりましたとアナウンスしました。
(大使館が公表した一覧表では企業の実名が公表されましたが、
その後、指定代理機関に復活した社もあり、当ブログのほうで
アルファベットのA~Gに変えさせていただきました)
① A社
当館での申請受付 … 7月31日(金)まで
当館からの旅券(パスポート)返却 … 8月31日(月)まで
② B社
当館での申請受付 … 7月31日(金)まで
当館からの旅券(パスポート)返却 … 8月31日(月)まで
③ C社
当館での申請受付 … 8月14日(金)まで
当館からの旅券(パスポート)返却 … 8月31日(月)まで
④ D社
当館での申請受付 … 8月14日(金)まで
当館からの旅券(パスポート)返却 … 8月31日(月)まで
⑤ E社
当館での申請受付 … 8月14日(金)まで
当館からの旅券(パスポート)返却 … 8月31日(月)まで
⑥ F社
当館での申請受付 … 8月14日(金)まで
当館からの旅券(パスポート)返却 … 8月31日(月)まで
⑦ G社
当館での申請受付 … 8月14日(金)まで
当館からの旅券(パスポート)返却 … 8月31日(月)まで
上の7社は資格なしとなり、フィリピン人が日本へ行くための代理申請機関からはずされた。
このビザの申請料金は、そっくり代理店の売上となり、
大使館にはお金が上納されないそうです。
しかも、申請料金は各旅行代理店が勝手に決めているという。
「なぜ、日本大使館が一部の業者だけをもうけさせるのか」
「こういうことが許されるんでしょうか」
「大使館員が代理店にまる投げし、職務怠慢でしかない」
など、このシステムは当初から批判を浴びてきました。
このような代理申請機関をもうけると、大使館担当者に、
日系旅行代理店が頭が上がらなくなってしまう
という弊害も考えられます。
毎年、代理店の入れ替えが行われるので、
大使館に選んでいただかないと大変なことになるわけですから、
逆らえませんよね。
アジアでは、日本大使館がこのような査証代理申請制度を設けているのは、
中国とフィリピンくらい。
在タイの日本大使館も、在ベトナムの日本大使館も、原則本人が直接申請することになっています。ところが、在フィリピンの日本大使館は本人の直接申請を受けつけない
こうした在フィリピン日本大使館のあり方も、
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