$カイビガンの休日
(帽子の人がばら撒いた。子どもたちが「サンキュー、どうもありがとう」と寄ってきた)

マニラの繁華街マラテのS公園で、子供たちにお金をばら撒いた邦人男性(67)。

前回の記事には賛否両論いただきましたが、「お金をばら撒くなんて、優越感にひたっている」「子供たちが惨めだ」「逮捕もありうる」など、圧倒的に批判の声が多かったです。

Ryuchanさんからは、

「ウチのがまたまた上手い事を言ってましたよ!

ONE DAY MILLIONAIRE!(1日だけの億万長者)だそうです」

というコメントいただきました。キャッチーなので、きょうのブログのタイトルに使わせていただきました。

さて、この邦人、どういうつもりで撒いたのか、直撃しました。


ーーどういうつもりで、コインを5000ペソもばら撒いたのですか?

「この公園に限らず、どこでも撒いている。

たとえば、タクシーに乗っていて、子供たちが手を差し出してきた時、1000ペソあげることもある。喜ぶよ」


ーーー1000ペソも、もったいなくないですか。紙幣なんですか?

「タクシーの中から、外に向かってコインを投げることもあるし、1000ペソ紙幣をあげることもある。もったいない、もったいなくないじゃなくて、人の喜ぶ顔を見たら幸せじゃないの」


ーーどこでも撒くって、他にはどういう場所なんですか。

「ネグロス島でも何度もばら撒いた。バコロドでね。

それ以外にはKTV(日本式カラオケクラブ)。

マラテのKTVでも撒いたことあるよ。

1000ペソ紙幣を、1回に5万ペソ、10万ペソくらいまいていた」


隣に座っていた、彼のガールフレンドは「あのときは、私は2000ペソだけ拾った。店のスタッフ、ママさん、男のウェイターも必死で1000ペソ紙幣を拾おうとして、ケガするよ」と言った。

ーーどうして手渡ししないんですか?

「手渡しであげるんだったら、受けとった女と親密になったり、おかしくなるでしょう。だから撒いたほうがいいんだ。

カジノで1万ペソするくらいなら、女の子に投げて、喜ぶ顔みたほうが幸せだよ」


ーーフィリピンへ来た目的は?

「今回は遊び。3カ月くらい滞在するつもり。ビザが切れる前に帰るよ。

日本にいるより、ここにいるほうがいいんじゃないの。楽しくて」






いただいた批判的意見の代表的なものとしては、

「こういう愚かな日本人がいるから、日本人は金持ちだと思い込まれるのです。やめてほしいです」(ジョイフルさん)

「子供相手にお金のばら撒きですか...

他の方法は思い浮かばないのでしょうかね。

自己満足甚だしい。

同じ日本人としては勘弁して欲しいです。」(funtimeさん)



「このようなバカ邦人を他の国で見かけずフィリピンにいるのか問題を感じます。困窮邦人の数の多さも同じですが」(アジア素浪人さん)


「こう言うバカがまだ居るのですね。
以前、アロヨ大統領時代、フェリーからお金を巻いている外人観光客に対し大統領直々に国民に対して惨めな行為を行わせたとして即逮捕されました」(AKIRAさん)

「お金のバラ撒きは頂けませんね。

KTVでも遣っている人が要るようですが・・・

日本でも上棟式にはお餅、お菓子、お金を撒きますがそれとフィリピンでのバラ撒きは意味が違うように感じます。

お金を撒いて優位つかんに慕っているんでしょうか?

私ならワンコインでも手渡ししますが・・・
バラ撒いても手渡しでも同じじゃないかと言う人もいるかと思いますが・・・」(1873さん)


お金をばら撒いて逮捕されたら、割に合わないですよ。


実際、このS公園でも、お金をばら撒いて、警官5~6人に連れて行かれた人がいた、とミスターギャンブラーさんが教えてくれました。

賛成ではないかもしれませんが、Ryuchanさんは、

「ちなみに、フィリピン人の嫁さんの意見ですが
フィリピン政府やボランティアの組織に銭を送っても末端の貧乏人には届かないだろうから
その日本人のオッさんみたいに直接手渡しした方が確実だし、日本人も自己満足するので好いのでは、という御意見でした。 納得!」



賛成派もごく少数ですがいました。

「ゴーゴーでばら撒くのとは、ちょっと違うような気がします。
どうも皆さん、恥さらし的な受取り方をしてますが、私は手法はともかく手を差し伸べたいだけだったように感じます。
こども達のジョリビーパーティーのうれしそうな顔には笑顔を誘われます。
偽善だろうが、善意だろうが、何もしない人たちが非難をする立場に無いと私は思います」(あぶさん)




興味深かったのは、お金をばら撒くというのはフィリピンの風習ではないかという方がいました。以下、plastic takataさんのコメントです。

「私が見たのは六年前の正月、マニラのスクウォッターの家でした。

最年長のお婆さんが、いよいよお楽しみの時間が来たとばかりに嬉しそうに撒いてましたね。
小さい子供だけでなく20歳の孫まで一緒に大騒ぎしてコインを拾っていました。

あまり知られてないということは、なくなりつつある文化かもしれませんが、たかだか6年前ですし、珍しくもないのではないでしょうか」

「フィリピンのゴーゴーバーでは、バーファインされた子が残った娘に小銭を撒く行為を行いますね。

又、誕生日などのイベントでは、小銭ではないですが、お菓子を子どもたちにまくことも少なくないと聞きます。

他でも近隣の人にプレゼントを撒くことも行いますし、どうもフィリピンでは何かをまいて分け与えるのは、日本人が考えるほど卑しいことではない気もしますね」

「まとめるとこういうことのようですね。

フィリピンでもお金を撒く家族とそうでない家族がいる

新年だけではなく、新築祝い、結婚式、洗礼式などフィリピンでは頻繁に行う

本来は幸運のためだが、無料でお金がもらえるのも大騒ぎの理由

元々は中国の文化と言われているが、本当に中国起源なのかは不明

-子供だけでなく大人も参加することがある」


まだまだ、いろんなご意見を紹介したいのですが、長文になってしまいますので、このくらいにさせていただきます。

大変勉強になりました。

ありがとうございました。




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