
(写真のPAGCORとは「Philippine Amusement and Gaming Corporation」の略称。100%政府出資のカジノ公社である)
勝負に夢中になって、ふっと、隣を見ると、小太りのフィリピーナのおばさんが、5000ペソを一気にバンカーに賭けていた。
バンカーが5回続いていて、次もバンカーと思わせる展開。
「こうなったら、バンカーの継続が終わるまで賭ける」
と、Aさんもバンカーに3000ペソベット。
こういう時にも、Aさんは
「バンカーが続いたからと言って、次もバンカーが出る確率は2分の1。バンカーが出やすくなったわけではない」
と、いたってクールだ。
私もバンカーに奮発して500ペソベット。
テーブルのみんながバンカーに賭けて、盛り上がっていた。
ここが最大のヤマ場。
私も当たれば、1000ペソになって返ってくる。
当たったら、KTVへ行って、あの子を指名するか、と、通俗的なことが頭を駆け巡った。
いざ、勝負。
フィリピーナのおばさんが、トランプをめくる「絞り」の役。ゆっくりとゆっくりと、、、
テーブルの全員がおばさんの表情に注目する。
どっちなんだ。どっちなんだよー、
おばさんの表情は何だかさえない。
ディーラーのプレーヤーには8が出てしまい、あっけなくプレーヤーが勝って、
おばさんは諦めたように、カードをポイと投げ出す。
なんだよー、負けかよー悔しい
と、よく見ると、ピクチャーと9
当たたたたたたたたたたー(ブルース・リー風に)
5000ペソかけたフィリピーナのおばさんも女優だね。1万ペソになって返って来るというのに。
今ごろニコニコ笑っちゃっている
1万ペソというと、KTVの女の子の1ヶ月分の給料だよ。
ショッピングモールで働いても1日の日当が250ペソのフィリピーナもいるのに、5000ペソも賭けてるんだから、お金持ちのマダムもいるもんだ。
彼女にとっては、おそらく、1日2~3万ペソ負けても、大したことではないのだろう。
男のフィリピーノも3000ペソ、5000ペソと平気で賭けている。
ほとんど金のない庶民としか接して来なかった私にとっては驚きだった
(つづく)
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