$カイビガンの休日

(ローズには一人娘がいる)

人生いろいろ、フィリピーナもイロイロ



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(きのうの「ローズの場合」のつづき)
 

日本の不況は、首都圏のボールペン工場で働く、フィリピーナたち15人にもしのびよってきた。

私は、フィリピンのヌエバエシハ出身のローズ(30)から話を聴くうちに、ますます深刻化する不況下で、フィリピーナたちがどんな生活をし、どんな仕事をしているのか、知るようになった。

ローズは、ちょっと聞いて聞いてというふに、

「以前は時給750円で働いていた。1年で50円ずつアップしていたのに、10円ずつのアップに変わった」

と言った。

会社は、工場での立ちっぱなしの仕事で頑張る彼女たちの時給にも、ケチケチし始めたのだ。

「まえはボーナスあったんだけど、なくなった」

と、ローズの同僚だったフィリピーナは言った。

会社側は少しづつ、削っていった。

「昼休みの時間は12時から1時間あったんだけど、45分間に短くなった。まえはお昼のお弁当代の半分を、会社が出してくれたんだけど、それもなくなった。

午後3時から15分休みがあった。それは今も変わらないけど、まえはその15分の給料が出てたんだけど、それもなくなった」(ローズの元同僚のフィリピーナ)

実質的な賃金カットである。

さらに、会社側は彼女たちの通勤のための交通費にまで手をつけた。

「まえは送り迎えのバスが出ていたんだけどなくなった。電車代も出なくなった」

会社側はフィリピーナたちの通勤のための電車代やバス代もムダな経費に思えたらしい。

果たして、社員の通勤のための交通費まで出なくしたのだろうか。それとも、一番弱い立場のフィリピーナのパートさんだけ削減したのだろうか。

「でも仕事があるだけまし。ヒマになって、ボールペン工場の仕事がなかなか入らなくなった」(ローズ)

日本の底なしの平成大不況はフィリピーナたちをも襲っていた。

ヌエバエシハ出身のローズ(30)の章はこれでいったん、終わりにしますが、彼女と会ってまた書く材料がたまってきたら、アップしたいと思います。




           ーーーーーーーーつづくーーーーーーーー


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 きょうの女子フィギュアスケート 

 きのうは2月11日、米コロラド州コロラドスプリングズで開催された「フィギュアスケート四大陸選手権」での浅田真央選手のフリーの演技を紹介しましたが、きょうは優勝したアメリカのアシュリー・ワグナー選手のフリーの演技です。

浅田真央選手(21)がフリーの得点124・37点だったのに対し、全米女王のアシュリー・ワグナー(20)は128・34点をマークして逆転優勝しました。

ワグナー選手の曲は「ブラック・スワン」。演技の中で腕をカクカクさせながら滑るシーンがいいですね。ひと工夫で、伝わる演技になりました。

洋画「ブラック・スワン」は、私もレンタルDVDで観ました。

主人公のバレリーナが善と悪を演じるうちに次第に、悪魔に取り憑かれていくという物語。映画の物語性と演技とがダブリ、感動がありました。

「ブラック・スワン」好きな女の子って多いですよね。真央選手も、来シーズンは流行りのサウンドトラックで踊るというのはどうでしょうか。きっと、場内が一体化しますよ~。



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