こんにちは。
ビジネスプロデューサの渡辺です。
昨日は、大阪難波にあるH&M へと行ってきました。2度目の来店です。
アジアでは、香港や上海といった中国において、最初に進出し(異様に店内で陳列しているのが、中国人好物カラーである赤が多い!!)、日本では東京から進出開始。
以前から東京では、視察がてら来店していたのですが、関西では、この難波しか出店していませんでしたので、居住地区とこの大阪という距離感からして、足が遠のく傾向に。。。。
ちなみに、このショップは、スウェーデン発のアパレルブランド。
ファストファッションという分類にあたる、最新の流行を取り入れ、しかもそれを低価格で、世界的な規模で大量生産し、販売するアパレルブランドの総称の中の一つに位置づけられます。
まー。ユニクロのライバルってとこでしょう。
このショップのUSP(強み)は、まさに、最新流行を追うぞ!そして、お前たちにお手軽に、クールな姿を提供してやるぞ!的な草食系男子(女子)には、もってこいのビジネス姿勢なのです。
正直なところ、店内商品を見回してみても、トレンドを生み出す場所である、パリ、ミラノ、NYといったコレクッションという場所において発表されたデザインよりも、1~2年遅れで商品化している感があるのは歪めません。
しかし、ラグジュアリーなラインの「コピー&ペースト」の速さと、そして草食系のライフスタイルを支える低価格路線を極限まで進めるビジネス姿勢には感服してしまいます。
生産国表示をラベルで、「インド」「バングラディシュ」といった南アジアが生産国として多いのも特徴。
常識的な話しをすると、すでに「中国産」は、アパレルの世界では、当たり前!低価格を目指すなら、「ヴェトナム」「インド」・・・といったこれからの製造産業の底辺で肉体労働に時間給が低い場所へ、製造拠点が移行しているのです。
そういった、コストをギリギリまで縮小していくことを通じて、最新流行を誰もが手にすることができる商品として、みなさんに流通しているのが、このブランドの特徴なのです。
以前であれば、低価格であれば、ブランドというよりコモディティとしての色が強かったのが、マーケティングのセカイでの論調。
しかし、ここまで最新流行にこだわりをみせたら、それはコモディティというよりは、ブランドとして、顧客から機能価値としてより、心理的価値として選ばれているというブランドを作り上げる要素として成立しているわけですね。
こういったファストファッションの地位を作り上げたH&M ですが、すでにデザインとしての「視覚機能」としては、顧客を満足させられるでしょうが、「触覚機能」としてのテクスチャーは、不満部分が多いのが現実では?と、昨日試着してみて感じた次第。つまり、ゴワゴワした感覚を、肌との摩擦で感じるのです。
その点、ユニクロのほうは、テクスチャーにはこだわりを見せてきまして、生地を厳選して選び、それをもとに服を作り上げているので、肌触り、風合いといったときの身体感覚的な安心感は、ユニクロが一枚上でしょう。
それを反映してか、H&Mの顧客層を観察すると、10代~20代男女が多い!!
30代以上になると、ある程度、服飾に対する数もこなしてきて、ファッションに対する経験知も上がってきていますから、H&Mよりもユニクロが選ばれやすい傾向があるのかもしれませんね。
まー、まだまだH&M は、店舗数では、ユニクロと比べて圧倒的に少ないので、その比較が成立するかはわかりませんが、最新流行を作り出すラグジュアリーブランドのデザイン傾向を観察していると、身体感覚部分を意識したデザインは増えてきている傾向あり。
スエッット素材をたくみに利用したスポーツカジュアルなアイテムを、服飾に利用しているのは、昨今のセカイ的不況により、よりアクティブに活動する男女を支援するためデザイン。まさに、シャネル的発想がここにあるわけです。
そういった経済の好不況に対応した身体デザイン、ファッション・デザインが生み出される過去の経緯があることを見ると、視覚イメージとしてのデザイン以上に、身体感覚を意識したデザインをしているユニクロが支持されている理由もわかるような気がしてなりません。
まー、感性にも成長段階があるわけです。
視覚イメージに訴えるファッションが好きな時期、触覚的な肌触りを求める時期、それ以外にも、いろんな感覚を人間が持ちうるわけですから、そのときの成長段階に応じたファッションを楽しむ、またその楽しむ基盤が社会の中で生まれていることに感謝することも大切なことなのかもしれませんね。