ブリミクことLUNASEAのSUGIZO愛用ギター「Brilliant -MixedMedia-」です。
意外と簡単に作れるので自作してしまおうというコーナーです^^
挑戦される方は自己責任でお願いします。
これがオリジナルのブリミクです↓
何度見てもカッコイイです^^
1.準備編
a 使用ギター

今回はEdwors製のE-CL-S-VIIIを使用します。
b 用意する工具

- カッターマット
- はんだごて(30w位)
- ローラー(クロス貼り等で使う物)
- カッター(コンビニで売ってる普通の物でOK)
- ロータリーカッター(小回りが利く小さい方が使いやすい)
- アートナイフ(刃先30度の鋭利な物)
- コンパスカッター(OLFA製 品番57B)
- ハサミ(なんでもOK)
- 油性ペンキ用ハケ2本
- 定規
- マジック
- 液状瞬間接着剤(アロンアルファー)
- ゼリー状弾性接着剤(セメダイン スーパーX強力型クリア)
- 禁煙パイポ(コンビニで売ってる写真と同じもの※最重要アイテム)
- 養生材(塗装用マスカー)
- 養生テープ(塗装用マスキングテープ15mmと40mm位の2種類で白色)
- チャッカマン(ライターでもOK)
- サンダ(塗装はがし用でホームセンターで2000円程度)
c 用意する材料

- シルバーのカッティングシート糊付1m程度(『AUTO GRAFFITI SCENE AMU-Z』ドライバースタンド2輪館 府中店で購入)
- アルミ箔(日本製箔の45cm幅17μm厚)
- 油性シリコンラッカースプレー黒(カンペハピオ製)
- 油性シリコンラッカースプレー透明(カンペハピオ)
- 導電塗料(黒系ならなんでもOK)
- シルバー塗料(フロイドローズタイプのギターのみ使用)
- サンドペーパ(仕上げ用400番台で幅は使用サンダに合わせる)
- その他プチプチや新聞紙等もあると良いかも
2.下地処理編
a パーツ取り外し
PU・ペグ・スイッチ等全部取り外して裸にします。
フロイドローズタイプはロックナットも外します。
スイッチやポットはコントロールキャビティ内に入れて置くだけでもOK(その場合コントロールキャビティに導電塗料は塗れません)
b 養生
塗装を剥がすボディ表面とヘッド表面以外の部分を全部養生します。
側面はマスキングテープで慎重に養生、ネック部分はマスカー(新聞紙でもOK)で養生してボディ裏は傷が付かない様にマスカーで養生した上にプチプチで養生します。
PUザグリ部分にも養生しておくと汚れないので内側にマスキングで養生します。
c 塗装の剥がし
サンダやサンドペーパーで表面の塗装のツヤがなくなるまで落とします。
1か所を集中的にやると黒の塗装まで落ちてしまうので幅広く擦る感じでやります。
特にバインディング際の黒塗装だけは落とさない様に慎重に!(剥がれてしまったら黒塗料でタッチアップしてあげると目立たなくなりますよ)
d 油脂清掃
塗装を剥がしたらギターが真っ白になってるはずなので綺麗に清掃します。
表面は油脂洗浄スプレー等を使って洗浄します。
洗浄が終わったら、トラスロット部の塗装されていない部分やPUサグリ等で塗装が剥がれている部分に導電塗料を塗ってあげます。
トラスロッド部は乾いたら塗ってと2~3回重ね塗りしてあげます。
ノイズ対策にもなっていますのでコントロールキャビティにも傷が付いていたら塗ってあげましょう。
3.アルミ箔編
a バインディング養生
アルミ箔を貼りつけないバインディング部に幅広のマスキングテープをなるべくマスキングテープが重ならない様に貼ります。
側面がデコボコにならない様に気を付けてください。
次にバインディングに沿ってマスキングテープをカットします。が、
このバインディングに沿ってカットする作業は全部で3回ありマスキング以外失敗も許されない1発勝負です。
これで仕上がりの良し悪しが決まるといっても過言ではないです。
そこで登場するのがOLFA製コンパスカッターとパイポです。
コンパスカッターは通常円状に切る時に使いますがその応用です。
コンパスカッターの芯にパイポのキャップをはめ込んで、そのキャップをボディ側面に当て刃先をバインディングに合わせ、側面に沿って滑らすようにマスキングテープを切って行くと驚くほど綺麗に切れます。
S-VIIIはボディとヘッドのバインディング幅が違いますので間違えないように。
切りすぎて失敗したと思ったら迷わず妥協せずマスキングを貼り直してやり直してください。
切り足りなかった場合はもう一度コンパスカッターで切ってあげると修正が出来ます。
余談 なぜパイポのキャップかというと、色々試した結果長さと径と安定性が合うのがたまたまパイポのキャップだったというだけで、他に良い物があればなんでもOKです(笑)
b アルミ箔貼り
アルミ箔を適当な大きさに切ってアルミ箔を1回だけクシャクシャと軽く丸めます。
丸めたアルミ箔のシワを伸ばす様に広げて大きな穴が開いていないかチェックします。
1mm以下の細かい穴が開きますが気になくても大丈夫です。
シワの出来も見て気に入らなかったら作り直します。
ヘッド表面にゼリー状接着剤を薄くヘラで均等に塗ります。
※接着剤を塗ってアルミ箔を貼りつけるまでの作業は5分以内を目安にしてください。
アルミ箔の光沢がない部分を上にして貼り付けます。
多少強めに掌で上から押す感じで貼ります。
伸ばすようにするとシワが不自然になりますので気を付けてください。
バインディング付近は多少シワが潰れても良いのでローラーでしっかり接着します。
ボディも同じように接着剤を塗ります。
面積が広いので素早く薄く塗ります。
※接着剤を塗ってアルミ箔を貼りつけるまでの作業は5分以内を目安にしてください。
接着剤が塗り終わったらボディにアルミ箔の光沢がない部分を上に貼り付けます。
多少強めに掌で上から押す様に貼ります。
S-VIIIはセットネックで取り外せないので写真の様にYの字にアルミ箔を切ってネック際までしっかり接着します。
ネックとフロントPUの間は細いのでアルミ箔が破れない様に慎重に確実に接着します。
バインディング付近とネック際はローラーでしっかり接着します。
伸ばすようにするとシワが不自然になりますので気を付けてください。
c 放置
接着が終わったらギターを横に寝かせてアルミ箔がずれない様に置きます。
ゼリー状接着剤は湿気で接着しますので湿度の高い所で1日程度放置します。
触りたい症状に襲われても決して触ってはいけません。1日我慢しましょう(笑)
d アルミ箔のバインディングカット
コンパスカッターでアルミ箔のバインディング部分を切ってマスキングテープを剥がします。
あまり力を入れずに軽く筋を入れる感じで切ると綺麗に切れます。
ここではPU等の穴はまだ切り抜きません。
バインディングの幅がわからなくなってしまった場合は一度部分的に切って幅を調整します。
もし切りすぎて黒の塗装が見えてしまったら次の工程の塗装かシルバーシートで隠してしまいましょう(笑)
e 塗装養生
ボディとヘッドの側面にマスキングテープを側面から浮かない様にしっかり貼ってください。
ピッタリ表面に揃えるのは難しいので少し表面に飛び出る様に貼ってあげると簡単です。
f 塗装
距離や角度を変えながらランダムにスプレーを噴きます。
アルミ箔のバインディングカットを失敗したらスプレーで誤魔化します。
新聞紙等で練習して距離感を掴んでからから挑みましょう。
臭いがキツイので屋外で噴きましょう。
g 放置
塗装が流れないように横に寝かせて1時間程放置させてから側面のマスキングテープを剥がします。
そして更に5時間以上放置して完全に乾燥させてください。
実際にはそこまで放置しなくても大丈夫ですが半乾きだと次の工程で失敗します。
臭いがキツイですが屋外に放置すると埃が付着するので屋内でよく換気をしながら放置してください。
4.シルバーシート編
a 切り抜きデザイン
シルバーシートをボディーとヘッド2つ分を適当にカットします。
シート裏面を上に広げギターを裏返して置き縁取りします。
そしてPUや穴の大体の位置を測ってシートに書き込みます。
シルバーシートのデザインをマジックで書き込みます。
ヘッド部分は交差するので2枚作ります。
この方法はシートロスが多いけど全体の図がイメージ出来るので作りやすいと思います。
この段階で鋭角な突起にしてしまうと溶かした時に丸まってしまうので溶かした時に鋭角な突起になる様にします。
シンクロナイズドトレモノの下に貼らない様にした方が良いです。
b 切り抜き
アートナイフでマジックのラインに沿って切り抜きます。
ボディ縁より1cm位長めに切っておくと貼る段階で微調整出来ます。
切り抜いたシルバーシートの縁をチャッカマンやライターで適度に溶かします。
不要になったシートで溶け具合を見て練習してから挑みましょう。
全部溶かしたらギターの上に並べてチェックします。
妥協は禁物。気に入らなかったら作り直しましょう。
煙感知器の傍で作業すると発報しますので注意(笑)
c シート貼り
シートの裏紙を2~3cm捲って貼りながら裏紙を剥がしていきます。
ESPオリジナルの大きいシートは分割して貼り合わせていますが、上の方法で1枚で貼った方が綺麗です。
ブリッジ側貼り初めの反対側をマスキングテープでネックに仮止めしておくとずれ難いです。間違ってもアルミ箔に噴いた黒塗装の上にマスキングテープを貼っていけません。(写真撮り忘れたけど左上の写真にちょっと写ってた)
貼り終わったら掌でしっかり接着します。
バインディング部分はあまり強く押さない様に。
d バインディングカット
最後のバインディング部分のカットです。
これもアルミ箔と同じ要領でコンパスカッターで慎重に切ります。(コンパスカッターの刃を交換してください。)
ヘッド部分も同じくカットします。
全部カットし終わったらシルバーシート部分をドライヤー等で熱してしっかり貼り付けます。
手が熱いので火傷しないように。
5.仕上げ編
a ESPロゴ貼り

このロゴシートは自分で作るのは面倒だったので、LUNASEA文字のフォントを作って取引のある業者に制作を依頼しました。
ちなみに黒いカッティングシートの裏面に反転印刷した物を貼り合わせてカッターで切れば自作も出来ます。
貼り付ける位置を決めて裏紙が剥がして斜めにならない様に貼り、ローラーでしっかり接着します。
これもドライヤーで熱してしっかりと接着します。
b クリア塗装
この工程は多分オリジナルにはありませんので省略しても構いません。
ESPロゴや黒塗装は剥がれやすく、シルバーシートの表面は傷付きやすいので保護の為にクリアの塗装をしました。
光沢に深みが出て個人的には好きな仕上がりになりました。
クリア塗装しない側面部分をまたマスキングで養生します。
ネックとボディの接続部分の養生は一度やり直します。
シルバーシートの表面を綺麗に洗浄してから30cm位離してホントに薄く均等に噴きかけてください。
1時間乾燥させて、噴いてを2~3度繰り返します。
乾燥させる時は埃の舞っていない場所で横に寝かせてください。
埃が付着するとかなり目立ちます。
これも臭いがキツイので屋外でやりましょう。
クリア塗装は雨天時にやると表面が白くなってしまうので天気の良い時にやりましょう。
c シート切り抜き
アルミ箔とシルバーシートのパーツ部分をアートナイフで慎重に切り抜きます。
はみ出た接着剤も綺麗に切り落とします。
切りすぎて塗装を傷付けないように気を付けてください。
この段階で養生は全て剥がします。
d パーツ組み込み
オリジナル同様ペグ・シンクロナイズドトレモノ・ミニトグルスイッチ・ストラップピン・ジャックプレートをクローム製に交換して取り付け、PU等も取り付け結線します。
e 完成
弦を張ってトレモノ・オクターブの調整して完成です!
お疲れ様でした。
EdworsのS-VIIIはセットネックなので裏のシリアルナンバーを見なければ本物と見分けが付かなくなります。
Myブリミクの仕様です。
BODY : Alder w/White&Black Ply Binding
NECK : Hard Maple 3P
FINGERBOARD : Rosewood, 22frets w/Whtie Binding
SCALE : 648mm(Long)
NUT : Polyacetal (42mm)
JOINT : Set-neck
TUNER : GOTOH SG301-20黒 → GOTOH SG301-20 H.A.P.-Mクローム
BRIDGE : GOTOH GE101TS 黒 → GOTOH GE101TS クローム
PICKUPS : (Front) ES-1G → Seymour Duncan ANTIQUITY II surfer(SUGIZO仕様)
(Center) ES-1G → Seymour Duncan ANTIQUITY II surfer(SUGIZO仕様)
(Rear) EP-1G → Seymour Duncan SP90-1b
CONTROL : Master Volume, Front PU Tone, Middle PU Tone
3Way Lever PU Selector Switch, Dummy Mini Toggle Switch
COLOR : Black → Brilliant -MixedMedia-
オリジナルのペグはSG320-20H.A.P.-Mなのですが固定ビスの位置が違うのでSG301にしました。
f オマケ

調子に乗って携帯もブリミク化しちゃいました(笑)
ご希望があればブリミク化代行もやりますのでご相談ください^^b{有料だけどね♪
※現在は代行していません。