母と私のお話⑦
介護の業界についてのお話。
国が定めて国からのお金が
でているからこそ決まり事が多くある
私は色んなことを知らなかった…
最初にうちの家に来てくれていた
ヘルパーさんは若い女性
訪問時間を決めていたが
その女性は決めていた時間に来なかった。
『前の人が押しちゃって』
とか…
ヘルパーの時間は1時間だったが、
超過する時もあった。
老人相手だからそんなものなのかな…
なんて思っていたある日、
電話がかかってきた。
その電話の相手は
最初に迅速に対応してくれた
訪問看護さん。
その女性いわく…
私の家が大変なことになっていると…
それは…
ヘルパーさんが自由勝手にしてることを
容認している。
やら
ヘルパーさんを個人的に使ってる。
やら
こんな違反をしていると
あなたの家は敬遠される。
介護の情報網は早い。
だから、
今後、ヘルパーと契約することは
無理になる可能性がある。
『何だそれ』
まさに寝耳に水
その女性は父と母にも
この事について話をした。
だが
『要領を得なかった』
『ヘルパーをかばった』
と言った…
そりゃそーでしょー
急に言われても、
いつも来てくれてる孫くらいの
若い子が可哀想だと思うのは当然のこと。
私が
『母は認知症気味なので
母に同意を求めても理解が難しい』
と言うとその訪問看護さんは
『そうですね確かにボケてますね』
と…
なるほど…
あなたがあなた自身を守りたい
会社を守りたいという気持ちは
十分理解できる。
でも人の親を
『ボケてる』ってのはちょっと…
良くしてくれてた人だったからこそ
とてつもなく悲しい気持ちになった
『分かりました。全てを解約します』
『今までお世話になりまして
ありがとうございました』
『あなたにはとても感謝しています』
と告げ、契約していた
ヘルパーさん、訪問医師、リハビリ
を全て解約した。
不安な気持ちが押し寄せた
けど弱気になってる暇はない!
即効、自らケアマネさんを探し
とても良い方に出会い
遅滞無くヘルパーさんに
入ってもらうことができた。
私は、この経験から
ケアマネさんと契約する前に
自ら面接をする。
自分の目で確かめて
選んだケアマネさんを信頼して
ヘルパーの会社を選んでもらう。
介護される側の責任及び主導の元
様々な選択し、介護してもらうことが
どんなに大切なことかが分かった。
その代わり、
ケアマネさんが動きやすいよう
前もって依頼したり、
やってほしいことをイメージ化したり
相談したりすることは重要。
色んな情報を得ることが必要なため
毎年、役所に出向き、
不明な事や新しい情報を
自ら確認することにしている。
親は日に日に歳をとる
出来ないことが増えていく
それをどうカバーしていくか
行政の力を借り
介護関係者さんたちの力を借り
周りの人たちの協力を得て
生活に希望と彩りを添え
そして最期を迎えるまでの
ライフコンサル
これが介護だと私は思う。
母は長く介護を受けました。
私は介護業界にいらっしゃる人々を
こころから尊敬しています。
そして深く深く感謝します。