銀行員生活2年目

12月31日まで
銀行が営業していた時代


為替係を一人で任されていた。

月末は特に多忙だった。
手形が数百枚
振込も数百枚


12月31日
大晦日も相変わらず多忙で
ロビーは黒山の人だかりだった。

仕事が終わる気配もない…

帰省する人たちは早々に退行。
ついに上司と2人だけになった。

『終わりそう?』

『もう少しです…』

上司はロビーに向けて置いてある
テレビをつけた。

21時
紅白歌合戦が始まった。

 『紅白始まっちゃったから帰ろう』
『残りは年明けにしよう』


『はい』
とは言ったが
年明け多忙なのは目に見えてた。


その日はタクシーで家に帰った。

22時
家に到着



高校の同級生と夜中に出発して
初詣に行く予定にしていたが
疲れていたのと、
乗り気でなかった為、
断る気満々だった。

なぜなら
友達、友達の彼氏
彼氏の友達
という見知らぬ人と
初日の出を拝み初詣に行く…

全く気乗りせず…

断ったが…
断り返され…
行く羽目に…

嫌すぎて少しゆっくり目に
仕事をしていた感は否めない。

上司よ
すみません…