今年に入って色んなことが
次から次へ起こっていて
書かずにいられない…

​2023年1月2日

母が入所している
特別養護老人ホームへ
会いに行った。

新型コロナになって
容易には会えない。

入り口の玄関ドア越し
10分間の面会。

それでも
会わせてもらえるだけ有難い。


いつものように
車椅子に乗り職員さんに
連れられてやってきた。

母に手を振る

視線は合わない

しばらくすると…


『この人によくしてもらってるから
お礼を言って』
『早く!』
『早く言ってちょうだい!』


懐かしい母の口調で
テレパシーを送ってきた。

母の曲がった人差し指は
職員さんを指していた。

『あぁそうだね!』
『この職員さん優しい人だからね』
『いつもお礼言ってるから大丈夫よ』
『大丈夫』


テレパシーを送り返すと
『あぁそうなの』
という表情を見せ
その後すぐに元に戻った。

ほんの10秒ないほどの会話


認知症になって
言葉もしゃべれなくなっているのに
母の頭の中はハッキリしっかりしていた。

『面白い!』

いつも何となくは感じ取っていた。
『母は私のことを覚えている』と


でも、
こんなにハッキリとした言葉で
話ができるなんて
『本当に面白い!!』


痴呆症って
表面的なものだけなのではないか?

頭の真髄の部分は
活性してるのではないか?



母が言葉をしゃべれなくなって約4年
またテレパシー送ってくれないかなぁ
って思いながら会いに行ってます。