さっそく公園へ。。


そんな映像を見たが

友達と約束したし、

公園に行くことにした。

今朝映像で見た曲がり角

『ここだ、ここだ』

なんて思いながら
壁に沿って歩く。

突然、
大きなトラックが勢いよく
飛び出してきた。

青いトラック。
若い男性ドライバー。

目が合った。

男性ドライバーは
チラッとわたしに視線を送った。

全く同じ。

寸分たがわず全く同じ。

ドライバーのお兄さんの顔も
トラックの色も大きさも何もかも。

ただ、違いはわたしがトラックと
衝突するかしないかだけ。

わたしは壁にへばりついて
その光景を見ていた。

『本当だったなぁ』
『用心してよかったぁ』


その日は遊んでいても全く楽しくなく
早めに帰宅し、母に朝からの
一連の話をした。

母は
『そんな映像を見たのに遊びに行ったの?』
とビックリしながら

『ご先祖さまに感謝だね』
といった。


わたしは9歳で死んでいても
おかしくなかった。

この時、
人には『死』が常に
隣り合わせにあることを知った。



9歳…

神さまに生かして頂いた

命のプレゼント

ここから怒涛の日々が始まった