アパートの隣のおばちゃんが
家から出てきて、
大声で泣いて存在をアピールする
わたしの手を繋ぎ一緒に
階段を降りてくれた。
幼いわたしの足では
1段1段しか降りれない。
もどかしい。。
気ばかりあせる。。
足元に注意しながら
最後の階段を降り、
前を見ると
救急車の後ろの扉が
大きく開いていて、
わたしを待っていてくれた。
母はベッドから体を起こし、
わたしが来るのを
心配そうに待っていた。
父は付き添え用の細長い椅子に
小さく座ってこっちを見ていた。
わたしが走って救急車まで行くと
母は安心した様子で横になった。
そしてわたしは父の隣に座った。
わたしを連れて降りてくれた
隣のおばちゃんが
少し離れた場所から
心配そうに見ていた。
わたしは
救急隊員が後ろの
ドアを閉めるまで
おばちゃんを見ていた。
とにかく心細かった。。
そこから何時間も一言も
発することは
出来なかった。
コメント
隣のおばちゃんは
妊婦さんで大きなお腹をしていたと思う。
臨月だったんだろうな…
あの節はありがとうございました。
本当に感謝してます。