体は60兆の細胞
初めは精子と卵子というたった二種類の細胞の合体から始まった。
髪の毛ができた
自分のためでなく頭を守るために
眉毛ができた
汗が目に入らぬよう一番適切な場所にちょうどよい形で
大脳の指令でなく自分の意識でそうなった
口は美味しいものを食べるためでなく
歯はものを噛み砕き胃に負担がかからないようにするために
舌は毒味をしてくれて
胃のために働いている
胃は腸のために働き
腸は栄養分を吸収して
不要物を排泄している
血液は自ら複雑な形で
酸素や栄養物を体内に運んでいる
みんな自分のためにではなく、他のもののために働いている
みんなつながっている
自分の体は教えてくれている
ひとのために自分があって生きていることを
