私の父は

眠りが浅いと言って近所の内科で睡眠薬を処方されたのが始まりで


それからの父はどんどん強い睡眠薬が無いと眠れないくなりました。


終いには薬とお酒を飲むようになりました。


私は、危険だから睡眠薬とアルコールは一緒に飲むなと何度も注意しました。


だけど、眠れないからと、どんどんどんどん薬とアルコールの量が増えていきました。


その頃の父は日中、意識朦朧で呂律が回らず起きてるのに変な感じでした。


車に乗ってもあちこちぶつけて来る。


何をしてなくても手が震えると言う毎日。


母も心配し薬飲む時間を変えたら?とか


薬が強すぎるんじゃ無い?と言ってて


言えば言われる程、父は追い詰められた感じだったのか


急に精神科に入院して睡眠薬を抜きたいと言いました。


入院した所は私の住んでいる所で1番の有名な大病院でした。


そこで父はいきなり睡眠薬を抜かれ


牢屋のような鍵のかかった病室に入れられ


私達が1週間に一回、面会に行っても1時間しか会う事が認められず


寒いと言うので下着を買って持たせても


いろいろな理由でダメと言われ…


お盆が来て一時退院して来た父は


もうすぐ退院だけど


薬をもらえないから…俺はもうダメだ…と言い始めました。


その頃の母も、私も退院さえして来れば、また他の医院で睡眠薬もらうしかないね、と悠長に話していました。


墓参りをした父。


私の娘達や東京にいた自分の息子が帰省して来た顔を見た父。


その日の夜中に父は遺書を書いて自死を選びました。


楽しいお盆が地獄の様な日々となりました。


しばらく、私も娘達もショックのあまり


眠れず食べれず…


私は未だに父の亡くなった時の顔が頭から離れません。


睡眠薬は本当に怖いです。


飲み始めるのは簡単ですが止めるのは大変なのです。


麻薬と同じです。


今、眠れなくて困ってる人に私は言いたいです!


睡眠薬には手を出してはいけません。


私だけは大丈夫なんて甘い考えで飲み始めてはいけないですよ。


睡眠薬は合法な薬物なのです。