故・安倍晋三元総理の地元、山口県下関市に9月14日、動揺が走った。
「後援会解散」「事務所閉鎖」後継候補に断られ大ピンチ
「安倍さんの元有力秘書・鮎川建司さんが、支援者の自宅を回り
『12月いっぱいで安倍事務所を閉鎖することになった。
後援会も解散します』と伝えたのです。
来年2月にある下関市議選の候補者のものに貼り替えた。
下関の林系自民党支持者の家には、夏まで安倍さんのポスターが貼られていましたが、
それも全て剥がされている」(前出・山口自民党関係者)
安倍さんに近い人が(山口4区の補選に)出るなら、そのままにするはずなのに」
安倍氏の元秘書で下関市長の前田晋太郎氏が有力とも言われたが、
「『市政を投げ出すわけにはいかない』と固辞した」(山口自民党関係者)。
どのみち次の総選挙で区割りが変更され、現4区は新3区になるわけですし、
自民党本部としては新旧候補者同士が対立するような面倒事は避けたいでしょう」
(前出・後援会関係者) かくして、安倍家は断絶の瀬戸際に立たされた。
早くも動き出したのが、同じ下関を本来の地盤としながら、
これまで安倍氏に譲ってきた元ライバル・林芳正外務大臣だ。
「9月10日、林さんが夫人と山陽小野田市で国政報告会を開きました。
ここは区割り変更後に下関と同じ新3区になる地域で、地盤固めに余念がない。
下関の林系自民党支持者の家には、夏まで安倍さんのポスターが貼られていましたが、
それも全て剥がされている」(前出・山口自民党関係者)
「山口でも旧統一教会批判・国葬批判はかなり強まっています。
補選は来年4月以降ですが、このまま自民党への逆風が収まらなければ、
擁立見送りもあり得る。
安倍氏の死後、妻の昭恵さんや弟・岸信夫前防衛大臣の息子などの
名前が後継候補に浮かんでは消えた。
政界の「ゴッドマザー」と呼ばれる安倍氏の母・洋子さんのもと、
元秘書らが後継者探しに奔走してきたものの、ついに万策尽きたのだ。
数々の大物政治家を輩出してきた一族は、このまま消えてしまうのか。