『作って撃つということも危険』
「銃を自分で作る」という行為もまた社会に衝撃を与えた。
山上容疑者(41)は今回の事件前に試射もしていたということなので、
銃は、銃身となる鉄パイプのような筒2本を黒いビニールテープで木の板に巻いて固定したもので、
1度に6個の弾丸が発射される銃弾も自作したと自供。容疑者は『部品等をネットで購入した』
自作銃の筒は2本でしたが、自宅から押収されたものの中には3本×3の9筒、
機関銃のような物もあった。凶器となった銃について「ユーチューブの動画を参考に製造した」
その時に暴発していれば、自分の命をなくしていた可能性もあった。
銃弾については空(から)の薬きょうを買ったということです。
自作銃の銃口とサイズが合わなければ弾は出ないわけですから、空の薬きょうに
自分が火薬を詰めたということだと思います」
弾が出る部分が火薬の量に耐えられなくなって暴発するといった知識もないので、
こういう銃を作るというのは非常に危険です。
銃を自作する方法を伝えるネットの動画などが問題視され、
既に何らかの規制は入っているのだろうか。
今回の事件でクローズアップされた「自作銃」について、
近年、実際にあった前例にも触れながら、その実態や問題点などを検証した。
過去には、実際に自分で銃を作って自殺した者もいて、
これは昨年の茨城県での事案ですけど、もっとさかのぼれば、
自作の銃で誤って自分の右手を撃った例もある。火薬の量などによっては暴発する危険性もある。
3Dプリンターで銃の部品を作るといった前例もある」と解説した。
その具体例として、2014年5月に、3Dプリンターで拳銃を作り、
所持していた銃刀法違反容疑で大学職員の男が神奈川県警に逮捕されている。
こうした「自作銃」は増えているのだろうか。
「増えているということではないが、実際にこうした前例があり、
銃を自分で作る者が潜在的にいるということです」
自分の趣味として作る者という2つのタイプがいる。
銃好きで、銃を撃つためだけに海外に行く人もいるように」と指摘し、
「銃の自作は非常に危険を伴うということを知って欲しい」と呼びかけた。
「ネットの動画で拳銃の作り方を説明したらダメといった規制は、
覚醒剤の打ち方を教えたらダメといったこと同様に、そういった規制は今のところないです」
とした上で、「警察庁は『拳銃110番報奨制度』というものをやっていて、
通報による情報に基づいて拳銃が押収できたら、報奨金を払っています。