【最後の船の名は「勇気」】 | 【かほり放送局】

『信用無くし親方日の丸の造船所は長崎県から無くなる。』

最後の新造船はギリシャの海運会社が発注したばら積み運搬船

(全長225メートル、積載重量8万2000トン)。

約50人が参加した命名式ではくす玉が割られ、船名「TOLMI」(ギリシャ語で「勇気」)が

披露され、完成を祝った。戦後の佐世保経済を支えたSSKの造船事業は幕を下ろした。

新造船事業を休止する佐世保重工業(SSK)新造船事業を休止する

佐世保市立神町の蛇島南岸壁と第4ドックで開いた。

SSKが所有する計五つのドックのうち、新造船用ドックは第4ドックのみ。

第4ドックの改修工事は9月末の完成を予定している。

 最後の新造船の命名式と新造船専用ドックを修繕用に改修する起工式を

今後は船舶の修繕と部品製造の機械事業を展開する計画SSKは1946年、佐世保船舶工業として設立。

62年には当時世界最大のタンカー「日章丸」を建造、ドック拡張など活況を呈してきたが、

新型コロナウイルスの感染拡大による海上輸送の減少などで経営が悪化した。

新造船として「TOLMI」は510隻目。

新造船事業休止に伴い希望退職者(250人)を募って応募した248人は、

5月までに退職するといい、新造船事業部門の従業員は配置転換することで体制強化を図る。