『230年の歴史・料亭「川甚幕を下ろす』
故郷“東京・葛飾区柴又江戸時代後期の創業以来約230年にわたり柴又で愛された。
シリーズの第1作目で主人公・車寅次郎の妹・さくらの結婚式披露宴の舞台ともなった。
この日は別れを惜しむため予約したお客さんで満席の状態となった。
「まさかなくなるとはと、まだ不思議な気持ちです」と率直な思いを
長きにわたりともに柴又で歴史を刻んできた川甚については「すごい残念ですよね。
ご当人してみればとんでもない覚悟の上での決断だったと思いますので、
選択に関しては尊重したいと思っております。
どんな形でもいいから再開してほしいなあと個人的にはおもっております」とその閉店を惜しんだ。
「柴又はいつも寅さんはやく帰ってこないかなあと待っているところです。
寅さんが帰ってきても『変わってないね、よかったね』と言ってもらえるように、
なんとか踏ん張って下町の情緒を守るのが使命だと思っております」と
柴又は、寅さんの帰る場所をこれからも守り続ける。
だんご屋のモデルにもなった「高木屋老舗」の店主は
「名物の草だんごは例年の半分くらいしか売れていない」と話す。
柴又帝釈天門前参道商店街の会長も務める「商店街の人通りも例年の半分以下」だという。
商店街みんなで助け合いながら感染防止対策を徹底し、
なんとか歯を食いしばって頑張っている現状だと商店街全体で奮闘中だ。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響、閉店を知らせる張り紙