【節分・窒息】 | 【かほり放送局】
『潜む・誤嚥リスク』

コロナ禍で搬送難しい場合も豆と恵方巻に注意を『鬼払い』?

毎年の節分に、豆まきや恵方巻を楽しみにしている方も多いでしょうが、

消費者庁は「硬い豆やナッツ類等は5歳以下

の子どもには食べさせないで」と改めて注意を促しました。

節分の豆まき行事の際に4歳児が豆をのどに

詰まらせて窒息死するという事故が

幼い子どもに豆類を与えてはならない、という

注意喚起はこれまで何度もなされているのですが、

こうした事故はなかなかなくなりません。

「気道に気体以外のものが入ること」は、それ自体が一大事です。

食べ物以外のものが誤って飲み込む(食道に入る)ことは

「誤飲(ごいん)」と呼び、「誤嚥」とは別の現象です。

2020年までの6年間に、食品による窒息で14歳以下の子どもが

80人亡くなっていますが、そのうち9割が5歳以下です

恵方巻にも潜む危険

関西から流行した節分の恵方巻にも、注意が必要です。

恵方巻の伝統的な食べ方は、その年の恵方を向いて、

一本を一気に丸かじりすることだそうです。

途中で休まず、誰とも話さず黙って一気に食べるのが

「正しい」やり方とのことです。

しかし、水分を取らずに大量のご飯を一気食いするのは、

それなりに危険なことです。

恵方巻も切らずに食べると窒息死のおそれが在ります。

2020年窒息・誤飲で搬送された1672人の高齢者の調査結果では、

原因の上位にご飯、おかゆ類、寿司が全て入っています。

特に寿司やおにぎり、餅のような食品は、窒息の予防のため、

小さく切り分けること水分を摂りながら食べること

ゆっくりと噛んでから飲み込むことが大切です。

YouTubeでライブ配信中に女性がおにぎりを一気食いし、

窒息して亡くなったという事故もありました。

伝統や縁起はもちろん大切ですが、それ以上に健康を大切にして、

楽しい節分を過ごしたいものです。

名古屋市で救急患者の搬送先が見つからず、

搬送中に2人が心肺停止になったとの報道がありました。

本年は特に、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、

救急搬送の受け入れが難しい病院がますます増えています。

《掃除機を用意しててください》『口に掃除機』