新車として売られるクルマの約36~38%を軽自動車が占めている。
軽自動車の販売が好調だが本当は?後席で注意
■5点満点中の4点を獲得
最新版テスト(2018年度)を実施した軽自動車は、スズキ ジムニー、ダイハツ ミラトコット、ホンダ N-VANの3車種だ。
いずれも衝突安全性能の総合評価は5点満点の4点で良好だが、スズキ クロスビーやスバル フォレスターなどの
小型・普通車は5点を獲得している。
テスト結果を個別に見ると、オフセット前面衝突試験におけるホンダ N-VANの運転席に座る乗員保護性能が、
クロスビーを上まわっている。フルラップ衝突では、ジムニーの運転席乗員保護性能がクロスビーよりも優れていた。
■前面衝突については平均以上
2017年度の総合評価では、ホンダ N-BOXが満点の5点を獲得している。
オフセット前面衝突試験の運転席に座る乗員保護性能はレベル5で、トヨタのC-HRやルーミーのレベル4よりも優れていた。
このように見ると、軽自動車の前面衝突性能は、平均水準には達しているようだ。
軽自動車が劣る場合もあるが、すべてに当てはまる話ではない。
安全装備は小型車以上に充実している車種もあるから(例えばホンダ N-WGNの緊急自動ブレーキは自転車も検知する)、
今の軽自動車は安全なクルマという評価を得た。安全装備はそろっていても、衝突されたら?
衝突時にボディを潰して乗員を守る部分が少ないことになるのだ。
大きな高級セダンには、小さなクルマと衝突した時の加害性を抑えるコンパチビリティ
(サイズの異なる車両相互の安全性)の考え方に基づく安全設計が求められるようになった。
軽自動車は衝突安全性が弱いと指摘されていた。今の軽自動車の衝突安全性はどのような水準なのか。