【「佐護音頭」作曲宮本悦朗】 | 【かほり放送局】

27年前に制作された対馬市上県町佐護の「佐護音頭」同市出身で「前川清&クール・ファイブ」のメンバーの宮本悦朗さんが作曲し、歌を吹き込んだカセットテープの劣化が進んだことから、地元の要望を受けた宮本さんが収録を引き受けた。

 音頭は1984年、「住民の心を一つにできるものを」と、当時の佐護青年団のメンバーが作詞し、宮本さんが曲を付けた。5番まであり、歌詞には地元の霊峰・御嶽(みたけ)山や、かつて対馬に生息していた鳥のキタタキなどが登場。宮本さんが歌ってテープに録音し、地域の行事で活用されてきた。

 長年の使用でテープの傷みが激しくなり、音頭を知る人も次第に少なくなった。このため、後世にも残そうと、地元区長の平山美登(よしのり)さん(55)らが、昨年9月に市交流センターでライブを開いた宮本さんに再制作を依頼し、快諾された。

 CDは、宮本さんと歌手の谷川さと美さんの歌とカラオケを収録。佐護地区の約310世帯の全戸に無料配布し、踊りも見直して、6月に開く「あじさいまつり」などで活用していくという。

 「地域のシンボル的な歌。宮本さんに感謝し、歌で古里づくりに取り組みたい」と平山さん。宮本さんは「音頭を踊って、地域づくりに頑張ってほしい」と話している。

9月11日に佐護小中学校体育館である合同敬老会で披露される予定で、地元関係者は「地域おこしに活用したい」と喜んでいる