【東日本大震災 東北電管内で自販機輪番停止】
地域の消費電力が最大になる昼間を中心に、自販機約8万台の冷却を一定時間に止める。政府が東北電管内でも消費電力を前年比15%の削減を求めたのに対応する。缶ジュースなどの温度はわずかしか上がらないという。
具体的には自販機を複数のグループに分け、時間をずらしながら1日数時間ずつ停止する。使用電力の削減目標値や実施時間帯などの詳細は今後詰める。
飲料メーカーの業界団体「全国清涼飲料工業会」は7~9月に輪番停止を行い、業界全体で使用電力25%以上の削減を目指しているが、東北電管内は対象外だった。今後、追随する動きが広まる可能性もある。
日本コカ・コーラは例年、夏場の午後1~4時に自販機の冷却運転を止め、節電してきた。東京電力管内でも輪番停止を6月上旬から実施する。管内約25万台の自販機を午前9時~午後8時の間、輪番で5~6時間冷却運転を停止し、昼間の最大使用電力を33%削減する。