【清く、正しく、美しく信頼が揺らぐ】宝塚音楽学校  | 【かほり放送局】
「宝塚音楽学校」(兵庫県宝塚市)の信頼が揺らいでいる。批難殺到  


同期生らのいじめにより万引を捏造(ねつぞう)され、退学に追い込まれた

 訴えた元生徒は、寮の相部屋で同期の中心的存在だった女性と相性が悪く、入学直後、ファンがサイトに「(96期で元生徒が)一番きれい」と書き込んだことが、いじめの発端という。

  《1人だけ洗濯物がゴミ箱に捨てられた》《寮内での事実無根の窃盗疑惑により、1人部屋で全員の監視下に置かれた》《学校に無断でテレビインタビューを受けたため、平手打ちや連日の罵詈雑言を受けた》《洗濯機の使用を禁止された》《コンビニでの万引を捏造された》《女性を除いたメーリングリストが作られた》《レッスンで誰もペアを組まない》《劇場で財布窃盗を捏造された》
元生徒は神戸地裁に退学処分取り消しの仮処分を申し立てた。昨年1月、地裁は申し立てを認めたが同校は従わず、2度目の退学処分を通告。地裁は3月、これも無効とし、従わない場合は学校が女性に1日1万円を支払うよう命じた。
 この裁判は昨年11月、宝塚音楽学校から退学処分を受けた96期生の元生徒が、処分事由の万引の事実はないとして、同校を相手に処分取り消しと慰謝料など1000万円の支払いを求めた。
 今年3月には、元生徒の万引や窃盗を学校に報告した「証人」として、同校を卒業して歌劇団入りした同期生13人が出廷した。だが、実際に犯行を見た者は1人もいなかったことが明らかになった。

地裁は同期生との関係悪化を認め、万引などの犯行は認定せず調停に入った。
裁判で和解したばかりだが・・・
 一方、申し立ての過程で地裁、高裁がそれぞれ「処分を正当化するために責任転嫁を行っている」「教育的配慮に欠けている」と同校に苦言を呈したこともあり、経緯を見守るブログなどでは同校への批判が急増。元生徒が歌劇団に入団しないことを条件に卒業を認めることで和解した現在まで、書き込みは1万件を超えている。女性の「応援サイト」にも260件以上の激励が投稿された。

 宝塚音楽学校の樫原幸英事務長は「訴訟はすでに和解で解決しており、裁判で争われた事実関係に関わる質問には一切お答えしかねます」と話している。