【「桜塚」の愛称で親しまれた】 | 【かほり放送局】

桜
ヤマザクラは1913年、2代前の校舎が改築された時、校庭のほぼ中央付近に記念植樹された。幹回り1メートル、高さ5メートルで、こんもりと花をつけることから、学校のシンボルとして桜塚と呼ばれていた。百年近く子供たちを見守ってきた高萩市立松岡小学校(作間忍校長)のヤマザクラが今月11日未明の強い風雨で倒れた。中が腐っており、危険として2日後に根元から伐採された。27日、全校児童395人が参加して「お別れ会」が開かれ、児童たちは、お花見などで数々の思い出をつくってくれた桜塚との別れを惜しんだ。作間校長が「桜塚は94年も頑張って、夢を与えてくれた。

6年生の稲野辺葵さん、矢渡繭さんが「春は花見を楽しみ、運動会では休憩所になってくれた。楽しい思い出をつくってくれて、ありがとう。いつまでも忘れません」と、感謝の言葉を述べた。 


 10年前にはすぐそばに「桜塚2代目」のソメイヨシノが植えられ、大きく育っている。ソメイヨシノにしたのは同小の近くで生まれた、植物学者でソメイヨシノの学名の名付け親、松村任三博士にちなんだという。