最近、プレジデントオンラインで面白い記事を読んだので、出典を読みました。



 

 

著者は、行動遺伝学の専門家です。


すごくセンセーショナルなタイトルで煽ってますが、

内容的には割と穏当です。


能力なんて、ほぼ遺伝で決まるんだから諦めろ!みたいなスタンスではなく、


能力はほぼ遺伝ではあるが、「これが好き、ちょっと得意かも」というおぼろげな感覚を大事にして伸ばそう!突出した能力がなくとも、そこそこの能力を複数掛け合わせたら、つまり100人に1人の能力を3つかけあわせると100万人に1人の逸材になれる。てか、そもそも、突出した能力で輝く必要があるか?


みたいな感じで、希望が持てる内容です。笑


著者は、今流行りの非認知能力なんてパーソナリティなんだから環境で伸びるようなものではない遺伝だ。と言い切っていて新鮮でした。笑


1番面白かったのは、「脳は予測器」という考え方。


環境を与えれば能力が萌芽するのではなく、

遺伝的素質の方が環境を選ばせているという発想です。


本の内容は少し難しかったけど、エッセンスは

「これが好き、ちょっと得意かも」という内的感覚を大事にし、それに導かれていくといいよという話かなと思いました。



私的にはやっぱり環境も大事という考え方は捨てられないし、この本の内容はあくまで一つの考え方だと受け止めているけど、


SNSやってるとすごく子育てにお金をかけている方が多くて、「自分はそこまでお金掛けられないな…地域的にも田舎だから環境面で色々不利だな…すまんよ娘たち…」と思うことも少なくないので、救いがありました。

何も特別な体験でなくとも、日常の体験の中で、とにかく子の「好き、得意」を拾い上げていけばいいのだと思わせてくれる本でした。



私、経済学の比較優位という考え方が大好きなんです。もともとは貿易理論ですが、人材にも当てはまると信じたい。

「比較優位」とは一言で言うと、互いに得意なことに専念し、不得意なことはそれが得意な人に任せて分業すると、全体の生産性が上がるという考え方です。

 

みんなが相対的に得意なことを活かせば、みんなハッピーだよね〜という考え方で、この本を読んで改めてこの考え方が好きだなと思いました。



ところで、

私が高校生の頃は、優性遺伝、劣勢遺伝という言葉で生物の遺伝を習いましたが、今は顕性遺伝、潜性遺伝という言葉を使うんですね。


あと、私は、壊滅的に運動ができないんですが、

勉強より運動の方が遺伝子の影響が少ないらしく、

これまた希望が持てました😂


こういうことを知れたのも良かった😊やっぱり読書は楽しいです😊