WAX を削るにも金属を削るにも当然ながら道具が必要なんですが。。

数年に一度位しか出番が無いヤスリなんかもありますが、そんなヤスリも無いとこまってしまいます。

実はWAXを削る時、主に彫刻をする作業の時に一番よく使うスパチュラー(歯医者さんが使うような道具の事です)は17年前位に折ってしまったヤスリの柄を削って自分で作ったモノです。

使い込むことで手の感覚がヤスリと一体化していくのがわかります。

彫刻の作業に入るときそのスパチュラーが見当たらないとき凄く焦ります。それくらい17年かけて手に馴染んだ道具は大切です。(じゃぁちゃんと管理しとけよって話ですが。。。)


また昔は使い辛かった道具なのに最近よく使う道具もあって。

キサゲという彫刻刃のような形の道具があります。仕上げの途中で使う道具ですが使い方を間違えるとキズを更に深くしてしまうやっかいな一面もありますが使いこなせると凄く便利な道具です。

今考えたら自分の腕が未熟だったため道具が持っている本来の力を引き出せていなかっただけです。


ヤスリの切れ具合もただよく切れればよい訳ではなく、ちょうどいい切れ具合があります。

ヤスリの刃も消耗していくわけですが一番いい感じの削れかたのヤスリは時間とともにだんだん切れなくなっていきます。でも切れなくなったヤスリはもう役に立たないかというとそうでもなく、それも必要なヤスリだったり。


どんなに高価な道具も使いこなせる腕が無ければ宝の持ち腐れだし、その道具の良さを最大限に引き出す腕を磨くことが大事だと思います。


さて次は何を作ろうかなぁ!!