肢体不自由の乳幼児に対して、施される運動療法(訓練)は、いつもの様に繰り返し指導して欲しいです。
〔いつもの様に繰り返し指導〕するのですが、指導する内容は同じでも、介助量に変化を与えて欲しいです。
ちょっと高度の注文かも知れませんが、これがハビリテーションの運動療法(訓練)なのです。
毎日訓練をしていても、その指導内容が適切であっても、指導している介助量を常に減らす方向に考えていなければなりません。
何時までも介助量が同じならば、子どもは自ら習っている事を進んで始めようとしません。介助してもらう方が自分でやるよりも楽だからです。“この点が定型発達児との大きな違いなのです。” 定型発達児は、何事も自分でやりたがり、止めるのが大変なほどです。
いずれ練習の介助が無くなり、一人でしなければならないのに、そこに行き着けない事になります。
指導の介助量をいかにうまく減らしていくかによって、子どもの運動機能の改善速度が違う事になります。
習う内容が難しければ、同じ練習期間が長くなります。日によっての子どもの状態も異なり、介助量も減らしたり元に戻したりと、指導者の〔しゃじかげん〕が機能改善に影響します。
介助を求めたい子ども。介助量を減らしていきたい指導者。ここに子どもとの戦いが有るのです。
介助量を減らせば、子どもは辛い事に…。辛い事は可哀そうだから助けてしまう? この間違った子どもへの愛が、子どもの運動機能を伸ばせない事に繋がるのです。
手足の自由を失っている子ども、子どもの運動機能を改善したいのであれば、運動療法(訓練)に手心を加える事などありえません。
可愛い我が子、失っている機能を取り戻したり、改善する為には厳しく指導したいです。
※ 問い合わせのメールをいただき、返信させていただいてもその後の問い合わせが有りません。
私からの返信メールは、パソコンから行っているので、貴方の受信メールをパソコンから受けられる様に調整しておいて欲しいです。