MT-09にXSR900の足回りを流用して走りを改善する | バイク好きともやさんのブログ

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多趣味で困っている40代親父のブログです。バイクから音楽・コンピュータその他もろもろ。

はい、どーも。

今回はしばらくブログでは放置してたMT-09の記事です。

 

スペックに魅了されて購入したバイクなのですが、そのパワー感や軽さには本当に満足してました。ええ、満足してた・・のですがやはり足回りがどうにも不安で、それを解消するために散々苦労しました。最初から足回りを交換すればよかったのですが、何故か遠回りから始めるのが自分の悪いクセのようでw

 

・ECU書き換え(リミッター解除、燃調補正など)

・ワンウェイバルブの取り付け(エンブレを弱くした)

・ハンドルバーライザーの取り付け(ハンドル位置を上げた)

などを行って、カクカクした動きをなんとか抑制しようとしてました。

しかし!全て思った通りまでの効果は得られず・・これは積んだな!と思ってたんですよね。で、乗り心地の悪さを理由にしばらく放置してた、というわけです。

しかし、やっと決意が決まりました。

「最近乗ってないし、足回り改善を試してみてダメだったらもう売ろう・・」と。

 

最初は前後KYBの足回りを入れようかと思い調べていましたが、どうにも総額35万円ともなると躊躇してしまいます。そこでフロントは純正流用とオーリンズのスプリング、リアはオーリンズ、みたいな案も考えたのですが、やはりこれも軽く20万くらいになってしまいます。そして最終的に「XSR900の足回り移植するだけでいいんじゃね?」みたいになりました。まぁ、ほとんど考えるのがメンドウくさくなったという理由なのですが。

 

色んなブログを巡ってヤマハのサイトを調べて得られた情報は下記の通り。

 

MT-09(14),MT-09A(14)
1RC-23111-10 ボルト,キャップ(右)
1RC-23111-00 ボルト,キャップ(左)
1RC-23170-10 シリンダーコンプリート(右)
1RC-23170-00 シリンダーコンプリート(左)
1RC-23141-00 スプリング(左右共通)

MT-09(16),MT-09A(15~16)
2PP-23111-10 ボルト,キャップ(右)
2PP-23111-00 ボルト,キャップ(左)
1RC-23170-10 シリンダーコンプリート(右)
1RC-23170-00 シリンダーコンプリート(左)
1RC-23141-00 スプリング(左右共通)

MT-09(17~19)
BS2-23111-10 ボルト,キャップ(右)
BS2-23111-00 ボルト,キャップ(左)
BS2-23170-10 シリンダーコンプリート(右)
BS2-23170-00 シリンダーコンプリート(左)
1RC-23141-00 スプリング(左右共通)

MT-09SP(18)
B6C-23111-10 ボルト,キャップ(右)
B6C-23111-10 ボルト,キャップ(左)
B6C-23170-10 シリンダーコンプリート(右)
B6C-23170-10 シリンダーコンプリート(左)
2PP-23141-00 スプリング(左右共通)

XSR900(16)
2PP-23111-10 ボルト,キャップ(右)
2PP-23111-00 ボルト,キャップ(左)
2PP-23170-10 シリンダーコンプリート(右)
2PP-23170-00 シリンダーコンプリート(左)
2PP-23141-00 スプリング(左右共通)

XSR900(18~19)
B90-23111-10 ボルト,キャップ(右)
B90-23111-00 ボルト,キャップ(左)
2PP-23170-10 シリンダーコンプリート(右)
2PP-23170-00 シリンダーコンプリート(左)
2PP-23141-00 スプリング(左右共通)

MT-09トレーサー(15~17)
2PP-23111-10 ボルト,キャップ(右)
2PP-23111-00 ボルト,キャップ(左)
2PP-23170-10 シリンダーコンプリート(右)
2PP-23170-00 シリンダーコンプリート(左)
2PP-23141-00 スプリング(左右共通)
 

これで分かったのは、

「XSR900は足がめっちゃ硬いらしい」

「XSR900とMT-09トレーサーのフロントは同じもの」

「MT-09は初期型から現行までスプリングは一緒(SPは除く)」

というもの。

だったら自分のMT-09(14年式)にXSR900もしくはトレーサーのフロントを入れれば十分なはず!そしてリアはXSR900を使えば、もう足回りだけXSR900になるし、それで安定するんじゃね!?って。そう、わたしはその頃にはすでに「XSR900の足にすれば自分は満足できるはず」と盲信していたのです。。

 

というわけで方針は決定。

 

で、どのみちくフロントフォークを分解する必要が必ず出てきますので倒立サスを分解するためのSST(特殊工具)を用意しなくては話が進みません。でも買うと高いんですよ。いいもので3万円、一番安い自作ぽいもので5000円。だったら自作してもいいじゃんね?ってことで、まずは部品を用意。

 

ん~~~、なぜか3,000円以上もしたんですが・・・まぁ、いいか。

これをサクっと組んで

ハイ!できあがり。

意外と簡単に出来上がりましたよ。

 

で、しばらくはヤフオクの住人になってXSR900のフロントとリアの部品を物色。するとちょうどいいものが出てきました!

じゃーん!MT-09トレーサーの事故車から外したフロントフォーク(曲がり有り)です。トレーサーの中身はXSR900と同じものだと既に分かっていますのでコレで問題なっしん。写真では相当曲がってるけど・・キャップ(新品で18,000円くらい)とスプリング(新品10,000円くらい)は使えるでしょ!と思って落札しました。6,000円くらいで入手できたのでかなり費用を抑えられましたよ。

 

そしてXSR900のリアサス。これはちょっと失敗して10,000円で落札しましたが、他に8,000円のものが出品されていたのを後から知ってちょっと後悔しました。でもまぁ新品だと40,000円はするのでヨシ!とします。

 

事故車フォークを分解してみると・・あら!なんとシリンダーが曲がっていません(正確には「少ししか」曲がっていません)。これは十分使えるじゃーん!新品で買ったら30,000円もするんですよ。これはもうラッキーでした。ありがとう!出品者さん!!

 

部品も揃いましたので早速MT君をばらします。

まずは面倒なフロントから。

キャリパーがぶら下がってるのは許して下さい・・ちゃんと写真撮ったあとに固定しといたんで!

 

ちゃんとSSTも大活躍してます。

もっと不安定で苦労するかなーと思ったけど、以外にもスンナリいけちゃうものですね。先に事故車フォークを分解して練習しておいたので本番はとても簡単でした。

 

で、ここで問題。

フロントフォークのオイル量と油面位置が分かりません。仕方ないので購入元のレッドバロン座間店にお電話して教えてもらいました。中身がXSR900なのでXSR900の情報を聞いてみましたよ。

※この情報、どこ探しても無かったので載せておきますね!

 

▼XSR900 フロントフォークオイル量&油面

(左)オイル量 444ml レベル 174mm

(右)オイル量 431ml レベル 175mm

 

で、メスシリンダーで量を測ってドボドボー

油面を測る工具もちゃんとあるので174mmになるようにセットして注射器でチュ~~っと吸ってると・・・んん!?どんどん吸われていく・・・行き過ぎ!てかもうオイル量とか参考にならないくらい吸われてます。えぇ・・・これどっちか間違ってるんじゃないの?っていうくらいに。困りました。たぶん測り方が違うのかと思うのですが、スプリングも入れてないし・・・どうしろと・・・・

 

まぁいいか(よくない)

オイル量が合っていれば油面なんて誤差やろ(無心

 

はい、フロントフォークは完成です。

 

次にリアサスを外すんですが・・・噂によるとタンクとスイングアームを外さないといけない。きっと真面目な方はサービスマニュアル通りに全て外して作業するのでしょうけど、プログラマーであるわたしは違います。

「えーメンドクサイからやだー。なにか方法あるデショー?」

そうです、この思考がないとプログラマーにはなれないのですよ。

え、本当ですよ!本当、ホントウ、うん。

いかにラクをするアイデアを生み出すか、が勝負どころですからね、プログラマーは。

 

というわけでその方法を探します。

試行錯誤しながらエイヤートウーと格闘すること20分。

 

ほーら、簡単にハズレたでしょう?(よかったよかった

 

「外れたんなら付けるのも簡単やろ」

そう思っていた時期もありました。

しかーし!現実は甘くはなかった。

フレームの隙間から工具を差し込んでナットを閉めようとするも・・ポロリ。

あああーナットがどっか行ったああぁぁーー

とか色々格闘し、最後には邪道を超えて無事に完成しました。

 

ふぅ~~。

 

そして最後にセッティングです。

これが一番重要なのかもしれませんね。

事前に得ていたXSR900の標準設定は以下の通り。

 

▼XSR900 標準の前後サスセッティング

・フロントフォーク

 トップキャップ:付き出し標準16mm(ボルト頭から計測)
 伸側減衰力アジャスター:標準7段(全12段)全閉めから7クリック戻し
・リアサス

 プリロード4段(ちょうど真ん中

 減衰力1.5回転(Hに全回ししたあとS方向へ1.5回転戻し)
 

で、実際にこれでまたがってみると・・・

かった!硬い!かたすぎるわアホゥ!

みたいな印象を受けます。

なんというか、元のMT-09から比べると「あれ?リジットサス?」みたいに思えるくらい硬いんですよ。というわけで乗車時(1G)で自然な感じにスッと沈む程度にプリロードを緩め、前後にグイグイやってみて自然にボトムする程度にフロントを合わせてからリアの沈み込みも同程度の速度になるように微調整しました。調整の幅が広くなっていい感じですね!

 

で、試しに走ってみるも・・・うん、噂通り「別のバイク」になっていました。実はわたくし、「言い過ぎやろー別のバイクとか、ナイナイw」とか思っていたな!あれは嘘だ。本当に別物になりましたよ。まぁ、そうは言っても信じてもらえないのは自分の経験で分かっているので、ここで絶賛するのは割愛しますが・・・とにかく、「安心して楽しく乗れる」ようになりました。

 

というわけで長きに渡るMT-09の弱点がやっと克服されました。

これで、もう売ろうなんて思わないです。

やったね!

これからも末永くお付き合いしてもらうんだからね

 

ちなみに翌日、千葉までツーリングに行きましたが2**km/h出してもハンドルがブレなくなりました。これ、MT-09の初期型乗りにはとっても嬉しい効果ですよね!今まで散々怖い思いしましたからね・・。結局、超安価で超効果のある作業で大満足でした!

 

でわー